最速デビュー!ロケットスターター美容師 ACQUA編 平凡の繰り返しは非凡になる! 先輩の力を借りて成し遂げた最速記録 ACQUAの小川大輝
リアルのハントだけで3カ月連続100万円の売上達成
編集部:3カ月連続で100万円の売上をつくるのは簡単ではないと思いますが。
小川:当時はSNSで集客できていなかったので、全てハントをしてお客さまを集めました。定休日には朝から夜まで渋谷地下街でハントです。とにかく低姿勢で、子犬のような涙目をするスタイルでお声がけしていました(笑)。声をかけても無視されるし、話せてもInstagramを交換してくれないし、DMを送っても返事ないし…というのが大半で心が折れそうな時もありましたが、相当数の方に声をかけてどうにか3カ月連続100万を達成しました。
編集部:デビュー後は順調でしたか?
小川:ずっとハントを続けるのは無理があるなと、翌年からハントをやめてSNS集客に切り替えました。ハントをやれば100万以上はいくとわかってはいたのですが、そこに逃げないようにあえてハントはいっさいやめてSNSに注力しました。一時的に売上が下がって辛い時期もありましたが、1年間くらいかけてInstagramを育てて、ブリーチなしのカラーやウルフカットででバズったことでようやくSNS集客がカタチになりました。
ハイトーンカラーや透明感カラー、ウルフやレイヤースタイル、いろいろ試行錯誤したうえで、今の小顔レイヤーカット、暗髪、透明感カラーの打ち出しに落ち着きました。今はInstagramとTikTokからの集客が半々くらいですね。
自分だけ成功しても仕方がない!サロンのために全力を尽くす
編集部:SNSの集客が安定してからは、どんな活動スタイルですか。
小川:今はACQUA omotesandoの全体的な運営にも携わっています。特に役職があるわけではないですが、後輩たちがより働きやすくなるように改善しているところです。たとえば、ハントをしなくてもSNSで集客できるようにするにはどうしたらいいか、アドバイスをしたりとか。
あとは、リクルートページのつくり込みにも参加しています。美容専門学校でPRするための資料をつくることもあります。後輩を増やすことで仕事を任せられるようになり、仕事のクオリティも上がるし、生産性も高まるからです。
編集部:小川さんがお店のために動いてくれたら、店長さんも助かりますね。
小川:店長の古本と僕は性格が正反対なんです。古本はとにかく低姿勢で優しく、周りの意見を聞くタイプ。僕は自分がこうだと思った方向に突っ走るタイプなんですよね。正反対のタイプだからこそ、バランスがいいし、シナジーを生み出せると思っています。
編集部:将来的にどんなお店にしていきたいと思っていますか。
小川:美容師で頑張りたい子もいれば、アパレルも一緒にやってきいたい子もいるし、ヘアセットとかヘアメイクとかやりたい子もいます。その子たちの夢を叶えられる職場にしたいです。それぞれの個性が輝いているけれど、ACQUAとして統一感がある、というのが理想ですね。
編集部:最後に早期デビューを目指す若手美容師さんにメッセージをお願いします。
小川:目標に対して、達成するためにはどうしたらいいのか考えること。そして、考えたことに対してちゃんと行動できるかどうかが大事だと思います。正直、早くデビューするのは簡単です。でも、早くデビューすることのデメリットもあります。
早くデビューできても中身が伴ってないと苦しみます。僕は未熟だったのでなかなかリターンに結び付けられなかったこともありました。スタイリストにならないと味わえない苦しみだから、デメリットではないかもしれないですけれどね。
とにかく、美容師は楽しくいい仕事だから、頑張ってほしいです。
編集部:小川さん今日はありがとうございました!これからも応援しています。
- プロフィール
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ACQUA
小川 大輝
埼玉県出身。国際文化理容美容専門学校国分寺校卒。在学中カットやワインディングのコンテストに出場し、上位入賞に向けて練習を重ねた。新卒でACQUAに入社し、最速でスタイリストデビューを達成。現在は、ACQUA omotesandoの看板スタイリストの一人として、店長と切磋琢磨しながら店舗を盛り上げている。似合わせレイヤーカット、ウルフカットが武器。
Instagram:@taiiiiki____
(文/外山武史 撮影/松林真幸)