最速デビュー!ロケットスターター美容師 ACQUA編 平凡の繰り返しは非凡になる! 先輩の力を借りて成し遂げた最速記録 ACQUAの小川大輝
最速デビューのコツは、先輩をつかまえて見てもらうこと
編集部:厳しい先輩に育てられたのですね。毎日のサロンワークでとても忙しいなかで、早期デビューをするにはなにかコツがあったんでしょうか。
小川:いい意味で“先輩を使う”ことですね。基本的に技術のチェックが週1回あるため、そこに合わせて準備を進めていくわけですが、先輩に必ず見てもらうことが大事だと思っていました。遠慮せず「先輩、これどうですか?」と聞きまくっていましたね。
先輩である嶋山(Maison ACQUA)には、早くデビューするためのコツを聞いていました。「平凡の繰り返しは非凡になる」と嶋山から言葉をもらったことがあるんですけれど、その言葉にも支えられましたね。自分は不器用で、何をするにも時間がかかるタイプだったんです。でも、積み重ねていくことで非凡になれると信じたから、頑張り続けられたんですよ。
編集部:最終チェックはどのような内容でしたか?
小川:ACQUAにはルーキースタイリストとスタイリストがあって、アシスタントから昇格するには、まずルーキースタイリストにならなくてはなりません。
ルーキースタイリストのテストではモデルさんを呼んでカットするので、カウンセリングから施術まで各店店長など幹部に見てもらって合格をもらいます。テスト中はめちゃくちゃ緊張して手が震えていました。
編集部:どんなヘアを切るのかは決まっているんですか?
小川:フリースタイルです。僕はセミロングのモデルさんをショートにしました。
編集部:難しいところ狙いましたね。
小川:将来の自分のために、あえて難しいところを選んだほうがいいのかなと。幸いにも一発で合格しました。
編集部:2年4カ月で合格とのことですが、平均的にはどのくらいかかるものですか?
小川:そもそもACQUAのカリキュラムが3年でデビューできるように設計されています。当時は3年を超えてデビューする人が多かったです。でも今はカリキュラムに無駄がなくなってきているし、やり方次第で全然、僕の記録を抜かせると思います。
編集部:ルーキースタイリストに合格した時の気持ちは?
小川:うれしかったです!うれしすぎて、すぐ家族に電話しました。でも、ルーキースタイリストはお客さまの髪を切ることができるけれど、スタイリスト兼アシスタントみたいな状態なんです。そこから、1000人カットするか、3カ月連続で100万円の売上を上げないとスタイリストに昇格できません。大体みんな3カ月連続で100万円の売上を達成して、スタイリストチェックを受けます。
スタイリストチェックはウィッグカットで、ロング、ミディアム、ショートのうち2つを切ります。切る前に展開図を書いて、どういう意図でどうカットするのかプレゼンしながら切っていきます。なぜこう引き出すのか、なぜハサミをこう入れるのか、説明しなくてはなりません。つまり人に教える技術とそこまでの理解力というのがACQUAのスタイリストには求められているんです。これがなかなか難関で、カットの本質を理解していないと上手く説明ができないですし、カットしながら正しく説明するというのが難しくて。1回落ちてリベンジして合格しました。