【半年でSNSフォロワー7万人増！】一般女性が川上佳祐のショートに共感する理由。技術は独学。孤高の美容師人生を経て、人気サロンオーナーに。
確かな技術を持った「本物の美容師」を育てる！
僕のカットは全て理論に落とし込んで、新卒の子たちにも伝えています。多分珍しいと思うんですけれど、カットはショートから先に教えるんですよ。理由は単純で、ショートが一番難しいから。カットラインがちょっと違うだけで、全体のフォルムに大きな影響が出てしまいます。だからこそ、ショートが切れるようになれば、何でも切れるんですよ。ちなみに、デビュー前はショートのモデルさんを100人切るという課題があります。それだけショートにこだわっているってことです。
それに加えて、セニングにもこだわっています。これまで僕はセニングに関して、誰かに教わって腹落ちしたことがありません。みんなやり方が違うし、すごく感覚的で「リズムが大事」とかそういう抽象的な話ばかり。また、セニングを入れる場所についても、「どういう意図でそこを引き出して軽さをいれたのかな？」とか疑問に思うことばかりでした。しかも、セニングって超大事で、せっかくいい感じのショートを切ってもセニングひとつで台無しになる。別のサロンでセニングを入れられて、バランスを壊してしまうケースもみてきました。だから僕はそんなことがないように、セニングの曖昧な部分をなくしたんです。それもしっかりカリキュラムに落とし込んでいるから、ウチのサロンは絶対に技術で外すことがないんです。
美容師一人にできることには限界があります。人が育たなかったらサロンも成長しません。フリーランスでマンツーマンの働き方をしたことがあるから余計によくわかるのですが、一生マンツーマンで美容師をやるのは難しい。だからこそ、任せられる人を育てたいし、その後ステップアップしていくための環境づくりをしていきたい。東銀座に２店舗目を出したのは、自分のためじゃなくて、みんなの成長のためです。店舗が一つしかないと、どうしても僕がトップになってしまう。それじゃ、下の子たちは成長しないですよね。
昭和の美容師じゃないですけれど、美容師はやっぱり職人だし、技術がすべてなんです。その技術をしっかり身につけて、売れる美容師になってほしい。職人のプライドを持った本物の美容師を育ててみせます！
プロフィール
rin.
代表
川上 佳祐 （かわかみ けいすけ）
埼玉県出身。山野美容専門学校卒業。新卒で都内の老舗サロンに入社。入社5年で売上トップに登りつめる。自己流でカット技術を極めた、オリジナル技術論の持ち主。2022年8月現在、Instagramのフォロワーは10万1000人以上。一般女性の視点に立ったショートスタイルが大ヒットし、約半年で7万人ものフォロワーを獲得した。2019年7月、銀座にrin.をオープン。2022年8月東銀座に2店舗目となるNOBODY rin.をオープンした。
Instagram：@kawakami_tokyo
（文／外山武史 photo／宮崎洋）
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