【波巻きパーマの匠・貴龍】カットとパーマの連動性を重視したワインディングを理論化。オリジナルメソッド「Y.O.G.パーマ」で表現するメンズヘア
レディースサロンで培った質感の柔らかさ、技術が強みに
前職には11年もお世話になり、トップデザイナーというポジションで活躍させていただいて本当に感謝しかないです。技術面はもちろん、人間としてもしっかり育てていただきました。次の挑戦として退社する道を選びましたが、離れてみて思うのは、すごく力のある組織だったんだなということです。あそこまで積み上げてきた”当たり前”の技術力のハードルの高さによって、僕も今ここで自信をもって技術を提供できているわけですし、前職で培ったカット技術は僕のパーマの土台になっています。レディースサロンだったからこそ学べた質感の柔らかさも、強みになりました。
最近は短い期間でデビューできるサロンが増えていますけど、技術のハードルを下げて効率的にデビューできても、技術力が追いついていなければ必ず抜かされますよね。これからは若い人が減ってお客さまの年齢が上がっていくので、お悩みを救える美容師じゃないと長く活躍できまないと思うんです。SNSで一時的に集客できたとしても、生涯顧客がどれだけつくかは人間性や技術力にかかっているじゃないですか。そこを理解した上で、効率的に指導できるサロンがこれからは生き残っていくのかなと思っています。
キャリアを重ねてきて思うのは、やっぱりベーシックが一番大事だということです。ベーシックの本質を学ぶためには、教育サロンだと応用力まで身に付くので強いんですよね。例えばハイライトひとつとっても、今のトレンドならこう入れるとか、年齢層が高くなったらこんな風に入れることで白髪ぼかしにも使えるとか、デビューしたらこんなに選択肢があるよと教えてもらえる。これは、ひとつの答えしか学べないオンラインサロンなどの教育とは全く別物なんです。