激戦区サロンのオーナーが知った地域コミュニケーション式スタッフ教育―K.e.y田中祐次さん
みんなに愛され続けるサロンであるために
原宿はもともと観光地として人気のエリアですが、商店街はこつこつ商売を続けている方が多い地域です。この場所に根付いていくためには、地域の方に僕たちの仕事を応援してもらうことが必要だと思い、「自分たちができることは何でも協力してやっていこう」という姿勢で商店街の活動に携わってきました。
サロンにとって、メリットになるかならないかは自分たち次第。結果として、僕だけでなくスタッフも一緒に地域のことを考えて行動してくれたことで、地域の人たちとも良好な関係が築けました。それに、地域にいる人たちがお互いどういう人間なのかを知っている環境というのは、自分たちが働く上でもいい環境になる。スタッフも人としても美容師としても成長できていると感じています。
僕個人がやりたいこともたくさんありますが、組織としてはスタッフの夢を第一に叶えられる組織になること。そして、地域の方々とは困ったときは助け合い、ずっと一緒にいられる親戚のような関係でいられることが理想です。
僕たちもこの場所で長くサロンを続けていくために活躍し、今以上に穏田商店街を盛り上げ、この街にもっと多くの人がきてくれるようにしたい。これからもスタッフも含め、みんなに愛され続けるサロンであるために、穏田商店街の活性のきっかけになる活動に積極的に参加し続けて行きたいです。
- プロフィール
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K.e.y
代表/田中祐次(たなか ゆうじ)
1980年、広島生まれ。2000年に東京総合理容美容専門学校を卒業後、都内1店舗での勤務を経て、2012年6月に「K.e.y」をオープン。ライフスタイルに合わせたヘアスタイルが人気で数々の雑誌などでも活躍中。サロンワークの他、撮影や講師活動も行っている。
(取材・文/土屋 美緒 撮影/リクエストQJナビ編集部)