激戦区サロンのオーナーが知った地域コミュニケーション式スタッフ教育―K.e.y田中祐次さん
スタッフが愛されることで働く環境もよくなる
サロンをやっていることでご近所の方々もお客さまとしてきてくださり、髪を切りながら共通のお話ができるというのはいいところです。今では、顧客としてサロンに通ってくださっている町会の方もいます。
僕の知らないところで、スタッフと地域の方のコミュニケーションも生まれているんです。誕生日にご近所の方が差し入れを持ってきてくれたり、ご近所の方がご飯にスタッフを誘ってくださったり。
僕を介してではなく、スタッフもちゃんと交流ができて、地域のみなさんにかわいがってもらっている。これは、すごくいい状態だと思っています。地域に愛されるのはもちろん、スタッフもとても大事な存在です。オーナーとして、スタッフの 1 人 1 人がやりがいを持って、成長できる環境をつくることが自分の役割ですから。
どのサロンもそうかもしれませんが、うちのスタッフは地方出身者が多く、家族がいつも側でサポートしてくれるという者が少ないんです。だから、地域の方が家族のように原宿にきたら声をかけてくださることが、自分たちには居場所があるという自信にもつながっていきます。
中には、仲よくしてくださる商店街の方たちを東京のお父さんやお母さん、兄弟などと慕っているスタッフもいて。見守ってくれる人たちがいることでスタッフも成長し、その成果を見せようと頑張るモチベーションにもなっています。