「好き」をとことん掘り下げろ! 「夢中」の先に次の展開が待っている! MINX池戸裕二の「ポジティ部」【後編】
【Training 03】プラスのエネルギーで行動してみよう!
ポジティブ思考で仕事をするとどんな結果が生まれる? 成功法則を聞こう。
「好き」から生まれたMINXの作品撮りの文化
好きなことで自分を忙しくすることが、モチベーションを維持する秘訣(【Training02】参照)だと僕は思っているのだけれど、その好きなことの一つが撮影で、かれこれ10年くらい前から続けています。始めたころはまだSNSもなかったし、自分で撮影する美容師も少なかったんじゃないかな。もともと雑誌や業界誌、ヘアカタで撮影の仕事はあったけれど、サロンワークでつくるデザインと写真映えするデザインは別なので、そこを突き詰めていきたいって思っていました。
最初は一人でコツコツと作品撮りをしました。その様子を見た後輩たちが「自分にもやらせてください」と参加してくれて、撮影に夢中になる人が増えていったんです。その中には、ヘアコンテスト上位常連の原宿店トップデザイナー、花渕君や藤巻君がいました。
今、MINXに撮影に熱心なサロンというイメージを持っている方も少なくないと思うけれど、その最初のきっかけは、僕の「好き」から始まったんだよね。もちろん、作品撮りが、MINXの文化になったのは自分だけの力ではないけれど、好きなことをやり続ける姿が後輩たちを刺激し、ポジティブな相乗効果が生まれたんじゃないかと思います。
誤解のないように言っておくと、作品撮りして、SNSにアップして集客して、たくさん稼ぎたいという狙いでやったわけではありません。もちろん、SNSで自己ブランディングする時代がいずれくることを感じていたけれど、作品撮りは純粋に好きだし、楽しいと思っていたから、夢中になることができた。たくさん稼ぐために作品撮りをしてたら、きっと心から楽しいと思うことはできなかったでしょうね。それに、後輩のみんなも一緒に撮影をしたいと言ってくれなかったかもしれない。
リッチになりたいとか、有名になりたいというモチベーションで仕事をする人よりも、お金や名声のために働いていない人たちのほうが強いと思っています。もちろん、人間だからいい暮らしをしたいという気持ちはあっていい。でも、結果として好きなことに対して夢中になっている人のところに、人は集まるのだと思う。好きなことをして、生き生きとしている人とは、また会いたくなる。これはきっとお客さまも同じ。SNSでの集客ノウハウがあふれている今の時代だからこそ、好きなことに没頭することを大切にしてほしいですね。
♦♦♦Training03のおさらい♦♦♦
売上や人気ばかり気にするのではなく、好きなことにピュアな気持ちをもって突き詰めてみよう!
>「話を聞く姿勢」がポジティブなコミュニケーションを生み出す