タイプはまったく違うけれど、価値観は一緒! —オーナーとわたし。女性美容師の右腕物語 VeLO 赤松美和さん


オーナーの右腕的存在として活躍する女性美容師たちのキャリアストーリーをお届けしている「オーナーとわたし。女性美容師の右腕物語」。今回は、夫婦編。2人揃って超がつくほどの有名美容師、VeLOオーナーの鳥羽直泰(とばなおやす)さんと、赤松美和(あかまつみわ)さんにフューチャー。赤松さん視点で語られる「オーナーとわたし」は、2人がそれぞれ自分らしくありながら、サロンを盛り上げていく秘訣がたくさん。いつかパートナーとサロンを開きたいと考えている人、必読です!

 


2人で同じ目線に立てるのは強み

 

鳥羽にはよく「お前もオーナーなんだからね」って、言われています。VeLOオープン当時も、14年経った今も相変わらずです。未だにあまり自覚がないんですよね。フィーリングとしてはいつまで経っても、いちプレイヤー。とにかくサロンワークが好きなんです。鳥羽もそれを尊重してくれていて、だから私のほうは一切肩に力が入らずにこれまでやってこられたんだと思っています。そういうときだけ後輩感を出す、みたいな(笑)。鳥羽は私が育った「DADA(現・DADA CuBiC)」時代の先輩なんです。

オーナーってどうしてもスタッフとは共有できない思いや悩みがあるものです。スタッフとオーナーが本当の意味で同じ目線になるのは、やっぱりなかなか難しいもの。そこに関して、2人でやっていることの強みはありますよね。一番信頼できる相手と一緒にやっているというのは、やっぱり大きい。ワントップでやっているオーナーに比べたら孤独感も薄いと思います。鳥羽もそれは感じてくれているんじゃないでしょうか。


生き方のコンセプトから違う2人

 


私たち2人はまったく違うタイプの人間なんです。鳥羽と結婚して一番勉強になったのは、“人それぞれ”ということ。シンプルすぎるように思うかもしれませんが、あえてそう言っちゃうくらい全く違うんです。例えば鳥羽はすごく細かいところまで気がつく人で、きちんと生きていきたい人。私はといえば、おもしろいかおもしろくないか、ときめくかときめきないかが、すべての判断基準で、楽しく生きる、がコンセプト。だからさまざまな面でおもしろいくらい選ぶ行動やプロセス、価値基準が違うんです。

それなのになんでお店づくりがうまくいっているかというと、その自分と異なっている部分にリスペクトを感じているからです。向こうもたぶん、いくらかはそう感じてくれているはず(笑)。あと私たち美容師は職人。お互いの技術に対して圧倒的なリスペクトを抱いています。これはすごく大きいこと。多少の違いを乗り越えるだけの理由になるんですよね。むしろそれがないと、美容師カップルが一緒にやるのは難しいかもしれないですね。だって私たち、技術の源流は同じなのに、カットのアプローチは違うんですから。おもしろいですよね!

 

>基準は「愛」!の、教育方針

 

 

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