続けていくこと、一緒にいること。それが私にできること! -オーナーとわたし。女性美容師の右腕物語 artifata 原賀まみさん-

 上の人も若い世代も気持ちを話し合えるサロンに

 

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スタッフに対して話すときは、想像しやすい話し方で、心の部分に届くようにというのを心がけています。前に立って話すようになって、感情を入れて話さないと人は聞かないんだなというのを、みんなの反応を見て学びました。あと何かを伝えるにしても、ひとつひとつ例を出してあげたほうが伝わりやすいですね。今日きたお客さまの話でもいいし、そのときテレビで見たことでもいいんですけれど、想像しやすいというのは大事だと思います。

 

やっぱり上の人が気持ちを明らかにして話さないと、若い子も話せないと思うんですよ。今どう感じているかという気持ちの部分を話し合うことで、いいミーティングにもなるし、お互いのレベルを上げられるのかなと思っています。

 

店長になってお店をこう変えていこうみたいなのはほとんどなかったです。ただ良いか悪いかわからないですが、私が店長になってからお店の雰囲気が体育会系っぽくなくなったかもしれません。上下関係の厳しさだったり、ガツガツした感じが、以前よりもなくなったかなと思います。私にまったくそういう要素がなくて、どうやっても厳しい店長にはなれないですね。スタッフ間でのいい関係性はできてきているように思います。

 

これまで悩んできたことが、他の人の役に立つんだ

 

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わたしが女性だからなのか、このキャラクターだからかなのかはわからないですが、個人的に相談されることもけっこうあります。そういうときはトップの言葉を伝えるのとはまた立場を変えて、1人の先輩美容師として相談にのるようにしています。自分も同じ立場に立って話さないとやっぱり通じあえませんから。

 

特に女性には気をつかいますね。女性の場合、今の悩みが仕事のことだけじゃない場合も多くて、それも含めてマイナス思考になってしまうことが多いんです。女性って真面目なので、それを全部片付けようとしちゃうんですよね。そういうときは私も同じ気持ちになって相談にのらないと意味がない。気持ちをわかってもらえると感じないと心を開いてくれないので、まずはそこからじっくりという感じになります。男性の場合はもう前向きになる言葉だけを投げかけます。強く言って、背中を押す。そんな感じです(笑)。

 

辞めたいとかやる気が出ないとか、成長できないとか。誰にでも一度はある悩みだと思うんです。そういうときに自分がこれまで悩んできたことが、他の人を成長させる題材になるんだなというのも実感しました。悩んできたことが役に立った、みたいな。逆に悩まないといけないことに気付けなくて空周りしてしまっている人もいるので、それを気づかせてあげる人にもならなくてはと思っています。

 

>これから上の立場になっていく女性美容師たちへ

 

 

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