驚異の月間売上1,500万越え!nex the salon coall 村田勝利さんの原動力は美容の仕事を心から愛する気持ち
お客さまがほぼゼロの状態からの起死回生の策とは
今でこそ売上も安定し、充実した毎日を過ごしていますが、デビュー当時は売上も上がらず、お客さまもほとんどいない状態でした。仕事は好きなのに、サロンに出社するのが嫌になるほど思い悩んでいましたね。なんのために美容師になったんだろうとか、そんなことばかり考えていました。現状を打破するために始めたのが、SNS。当時、周りのスタッフにそこまで真剣に取り組んでいる人がいませんでしたが、とにかく始めてみようとトライしました。ブログもやって、Twitterもやって、Instagramもやって。どれか一つくらいは当たるものがあるだろうと、手当たり次第やり始めました。売り上げが伸び始めたのは、Instagramを始めて3か月目くらいの頃。得意とするショートヘアの投稿がハマり、新規顧客が激増しました。
SNSで意識しているのは、とにかくお客さま目線を重視すること。情報源は目の前にいるお客さま。どういう投稿だと興味がわくのか、今髪の毛で悩んでいることは何か、など徹底的にヒアリングして自分の投稿に落とし込みます。自分が作りたいものよりも、求められているものにフォーカスしてそれをやり続けることが大切です。
楽して稼ぐことばかり考えていた自分が変わった出来事
昔も今も、常に意識していることは、日本一扱いやすいスタイルをつくること。そのためには試行錯誤しながら、練習をし続けなければなりません。でも練習は好きなので、ぜんぜん辛くないんですよ。今でも一定の練習時間を確保していますし、一人で集中してやりたいので自宅には練習専用の部屋があります。美容学生の頃は、夏休み1日も遊びに行かずひたすら練習していました。
でも、ずっと努力するタイプだったかというと全くそんなことはなくて。高校生までは人生で頑張ったことが一度もなくて、どうやって手を抜いて、楽して稼げるかしか考えていませんでした。美容師になったのも、勉強せずに就職できるからいいなっていう本当に軽いノリ。
スイッチが入ったのは、美容学校に入学した初日です。今考えたらありえないことなんですが、僕は入学初日に筆記用具も持たずに学校に行ったんです。そしたら先生に教室から出ろ、と言われて1日窓の外から授業を眺めることに。気楽な学校生活を想像していたので、あまりのギャップに衝撃を受けました。辞めるか、この環境に染まるかどちらかだと思いましたが、学費を自分で払っていたし、ここで辞めるのはもったいないと思ったんですね。こうなったら、この厳しい学校に染まりきってやる!と、真面目に取り組み始めたら本当に楽しくなってきて。座学は苦手でしたが、技術はやればやるほど楽しくて、のめり込みました。練習ばっかりしていたので、一緒に遊んでいた友達からはすごく心配されましたね(笑)。
そんなに練習や仕事ばっかりしていて飽きない?って聞かれることもありますが、ぜんぜん飽きないし、飽きるっていう感覚がよくわからないんですよ。単純にやりたいからやっているし、とにかく大勢のお客さまをカットしたい。売上をあげたいっていうのも、たくさんカットしたいからというだけの話で、もっと稼ぎたいとか、贅沢したいとか全く思っていないんです。