美容業界のプリンスこと前原穂高が独立! NEWサロン“Violet”に込めた思いとは?
赤文字系、青文字系に振り回されない曖昧さこそ、僕の武器
-『Violet』のコンセプトやサロン名に込めた思いを教えてください。
「世の中の女性誌は、ざっくり赤文字、青文字に分かれていますよね。赤文字は『Cancam』や『ViVi』など、いわゆるAFLOATが得意とする男ウケスタイル。青文字は『mina』や『SPRiNG』などのカジュアル系スタイル。その赤と青を合わせたのが紫=Violetなんです。今、赤文字系が青文字系に寄ってきて、その差があまりなくなってきていると言われていますよね。『Violet』でも赤文字が好きな子、青文字が好きな子のどちらか一方でなく、両方にリーチしたいという気持ちがあるのと、赤文字とか青文字とかに振り回されないで、僕らしさを感じてもらえるようなサロンにしていきたいという思いもあり、『Violet』にしました」
-「僕らしさ」というのは?
「僕は、AFLOATに入ってから、宮村、金子(AFLOAT COO)、ムッシュ(現、ALICe by afloat代表)、松下(AFLOAT Xel-Ha代表)、マスター(AFLOAT グローバルディレクター)など、そうそうたる個性豊かな先輩たちのアシスタントにつかせてもらいました。そこでそれぞれのブローのクセや、スタイルをつくる順番など、技術を学べる機会があったんですよね。
スタイリストになってから雑誌から声をかけてもらったときに、Cancamなら『金子がやっていたあんな雰囲気かな』とか、JJだったら、『ムッシュが得意なスタイルみたいな感じかな』と、雑誌や編集部が求めているテイストに合わせてスタイルを提案していけるようになったんです。僕らしさっていうのは、そういうところから生まれたあやふやさ、曖昧さ。どんなテイストにも縛られない。それこそが、僕の武器なのかなと思っているんです」
-色々な技術を研究して、自分のものできるなんて、すごく器用なんですね。
「どちらかというと不器用だと思いますよ。何度も怒られましたもん。でも怒られたことって、忘れないですよね? だからこそ、身についているんだと思います」