日本で一番、髪型を撮影するカメラマン・永谷知也さんが考える“一流の美容師”とは

170116_06

 

若手美容師の「撮影してもらいたいカメラマン」として真っ先に上がるのが、WILL CREATIVE永谷知也(ながたにともや)さん。24歳でデビューして以来、数万単位のヘアスタイルを撮影してきた超ベテランで、日本で一番、髪型を撮影しているカメラマンだといっても過言ではありません。

 

今回は、東京ブレンドの設立メンバーであり、多くの美容師さんたちと仕事をしてきた永谷さんだからこそ分かる一流の美容師像や、永谷さんが一緒に仕事をしたい美容師さんについてお話を伺ってきました。

 


 

AFLOAT宮村さんやGARDEN森内さんたちには感謝してもしきれない

 

170116_07

 

-永谷さんは美容師さんとお仕事することが多いと思うのですが、きっかけはなんだったのでしょうか?

 

 

本当に、美容師さんとの仕事が多いんですよね。いわばヘア専門カメラマンですから(笑)。

 

僕は24歳のときにカメラマンとしてデビューしたのですが、最初の3年間、仕事はほとんどヘア撮影だったんですよ。月に300以上は撮影していたかな。今から15年くらい前になるんですが、その頃はどの編集部でも年末に美容師さんや撮影のスタッフを呼んで忘年会をしていたんです。そこに僕も呼ばれていくのですが、そのときに活躍している美容師さんがくるので、ほとんど毎回、同じメンバーなわけです。撮影でも飲み会でも何度も会っているうちに仲良くなって、プライベートでも飲みに行くようになったんです。僕と裕介(U-REALM 高木裕介氏)なんて、週に3日は飲みに行っていたかな。

 

 

-週3日って、恋人同士でも、なかなかそんなに会えないですよ(笑)

 

 

そうですよね(笑)。飲みに行って何を話すかといえば、美容のこと、これからのこと。朝まで語り合っていましたね。

 

ちょうどその頃はカリスマ美容師ブームで、宮村さん(AFLOAT 宮村浩気氏)や森内さん(GARDEN Group/Un amiオーナー森内雅樹氏)など、上の世代が大活躍だった時代。ただ、僕にとってはそれだけじゃなくて、撮影で指名してくれた大恩人でもあるんです。その世代の美容師さんには感謝してもしきれない。だからこそ、美容業界のためになにかしたいし、『美容業界の伝統を守りつつ、僕たちの世代でなにか風を吹かせたい』と思っていたんです。

 

 

-じゃあ、東京ブレンドを設立しようと思ったのは美容業界をなんとかしたいと思ったからですか?

 

 

そうなんですよ!

 

170116_02

東京ブレンドのメンバーは絶妙なバランスで成り立っている

 

-でも東京ブレンドは、永谷さんのほかはほとんどみなさん美容師さんですよね?

 

僕はカメラマンなので、最初は必要ないんじゃないかと思っていたんです。東京ブレンドをやる前から、青山・原宿の美容師さんが集まって勉強会はしていたんですが、そのときの僕は一切関わっていなかったので。

 

でも、美容師じゃないからこそ違う見方ができるっていう利点もある。美容師だけしかいなかったら、撮影でもヘアショーでもなんでも独りよがりになりがちですよね。でも僕は美容師じゃない分、俯瞰で見ることができるから、いろいろな角度で意見ができると思います。

 

僕だけじゃなくて、東京ブレンドのメンバーって、ものすごい絶妙なバランスで成り立っているんですよ。この年齢になってようやく分かったのですが、人って支え合って生きているんですよね。そういう意味でいうと、東京ブレンドも支え合っている。みんなそれぞれの役割を持っているんです。例えば、ヘアショーのプロデュースはよっくん(ZACC 大野喜郎氏)が仕切っているし、営業なら裕介だし、弁が立つといえば池戸くん(MINX 池戸裕二氏)だったり三笠くん(Tierra 三笠竜哉氏)だったり…。美容師として一流であることは大前提で、いろいろな才能が支え合って、助け合って東京ブレンドがある。東京ブレンドのメンバー同士、お互いに刺激を受けて、今でも成長しているんですよ。

 

>一番印象に残った美容師さん・注目している若手美容師さんは?

 

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング