【10000の技を持つ男】元サロン経営者、森戸俊樹の美容人生第二章はトッププレイヤー。ハイトーンサロン4店舗を売却後、自由に働く半生と仕事術

 

仕事が好きだし、楽しい。だから人生に充足感がある

 

 

僕は自分に「10000の技をもつ男」というキャッチコピーを付けているんですけど、この意味はそのまんまで、何でもできるからです(笑)。インスタではデザインカラーを発信していますが、実際はハイトーンのお客さまがメインではないんですよ。美容師歴が長いので、お客さまにはおばあちゃんも多いですし、「お任せで」と言われる方も多くて。いろいろな方が来てくれるので、どんなニーズにも応えられます。デザインは基本的に自分で考えていて、カラーのデザイン構成にしても独自のやり方があります。デザインの幅を広げるために最新技術を学ぶこともありますが、教わった通りにはやらないですね。いいなと思った部分だけ吸収して、あとは自己流です。

 

僕は美容師の仕事が好きですし、デザインを作りあげることも好きなので、毎日楽しいんですよね。だから働いているというより、好きなことを毎日しているという感覚です。お金のために働くというモチベーションは、もう全くないですね。これは経済的に安定しているからこそ言えることでしょうけど、仕事が楽しいから満足できちゃってるんです。

 

 

サロンワークの面白みの一つは、地方など遠方からお客さまがポンと来てくれたり、SNSを通じて海外からも来てくれたりすること。そんな出会いが新鮮だし嬉しいです。いろいろな所から美容師さんのお客さまも結構来てくれますよ。今は半分引退みたいな感じのポジションですね(笑)。僕はもともと「頑張らない」という価値観で仕事をしていて、楽しむことが最優先なんです。一生懸命やりすぎちゃうと疲れちゃうし、楽しくないじゃないですか。若い頃も、楽しみながら結果を出すようにしていました。

 

だいぶコロナも落ち着いて、海外への行き来ができるようになった今、セミナーのオファーもいただいています。これまでもセミナーの仕事はやってきていましたが、今後は海外でもカラーを教えられたらなと思っています。早々に実現させたいですね。

 

 

『GORILLA BISCUITS』クリエイティブ、『YELLOW CORN金沢文庫店』トップディレクター

森戸 俊樹(もりととしき)

神奈川県出身。美容専門学校を卒業後、横浜の美容室で経験を積んで独立。横浜市内に『イエローコーン』をはじめ、『ゴリラビスケッツ』など4店舗の美容室を出店し、ハイトーンで圧倒的な支持を得て全店舗を売却、フランチャイズ化。現在はフリーのヘアアーティストとして、サロンワークを中心に全国でセミナー講師としても活躍中。Instagramのフォロワー数14万人。

Instagram:@morito_toshiki

 

(文/織田みゆき photo/宮崎洋)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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