目の前の仕事とミッションのベクトルを合わせてみよう

例えば「とにかく早くスタイリストになることが目標です」と言っているような人は、それを達成したとき、燃え尽き症候群に陥ってしまうことがあります。スタイリストになったときに、目標を失ってしまうことがあるからです。そうならないために、人生のミッションを頭の中に置いておきましょう。

ミッションというのは命を使って達成する大きな目標ですから、それを持っている人は小さな目標をクリアした後、また次の目標を自然と見つけることができます。人から目標を与えられなくても、モチベーションを高めていきながら、仕事に打ち込むことができるのです。

ただし、そこにたどり着くまでに時間がかかる場合もあります。成長軌道に乗るまでの間は、目の前の仕事と自分のミッションが繋がっていることを意識して過ごすことが大事です。目の前の仕事が未来に繋がっていると思えるようになると、日々の時間の使い方が変わります。

仕事でミスをして自暴自棄になり、ヤケ酒に走る人もいるでしょう。一方で、二度と同じミスをしないように徹底的に反省し、弱点を克服しようとする人もいるでしょう。どちらを選ぶのも本人次第ですが、自分の人生を軌道修正できるのは後者ではないでしょうか。ミッションという長期的な目標があれば、自分の人生を高める方向へと舵を切ることができるのです。

とにもかくにも、まず自分が何のために生きていて、何のために仕事をしているのか、答えを見つけることがスタートになります。今一度、自分の心に問いかけてみてください。

プロフィール

プロフィール

株式会社Complat　代表取締役社長　菊池研

青森県出身、兵庫県育ち。大学卒業後、写真家として活動。その後、事業会社を経て、美容経営に特化したコンサルティング会社に転職。個人店から中規模店を中心に多く美容室経営を支援し、2007年から株式会社Complatの代表取締役社長に就任。これまでのべ1700店の支援を行っている。

http://www.complat.jp/

（取材・文／外山  武史　　撮影／菊池 麻美）

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