美容師の2拠点ワーク。美の最先端・銀座から自然あふれる山形へ
思っているだけで動きださなければ世界は変わらないまま
—現在、どんなペースで仕事をされているのですか?
いまは鶴岡に月7日〜9日、MINXに月14、15日程度の出勤で、それ以外にブランディングや内装、映像ディレクションなどの仕事を行なっています。オープン当初は1週間おきに行き来したりもしていて大変でしたが、今はペースもできてきて、忙しくはありますが慣れましたね。
—2拠点ワークの大変さはどういうところにありますか?
単純に仕事が2倍になるので、忙しさや仕事量が大変な点でしょうね。僕自身は望んで選んだことなので後悔はしていませんが、誰にでもおすすめするかというとちょっと……笑 でも両極端の暮らしは心地よいし、僕自身にとってはとてもバランスがいいなと感じています。
—2拠点ワークに興味がある方へのアドバイスをいただけますか。
やはりトライが大きいほど、大変さも大きいです。それでもと思えるのならば、やってみるといいのではないでしょうか。こうやって僕が成立しているので、可能なことではありますからね。これからは美容師に限らず、少数派の価値観を持って生きる人が増えて行く時代。どこで、何をするか——。その選択肢は無限大です。思っているだけでは何も始まらないし、価値を創り出して認められたときには、とても大きい喜びが待っていると思います。
- プロフィール
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MINX world取締役/エグゼクティブディレクター、7bridges代表取締役社長、magnolia代表
武田智幸(たけだともゆき)
ヘアサロンMINX総代表を務めながら、2004年、プロダクション兼制作会社7bridgesを起業。TV、CM、イベント、広告を中心とした総合制作を行う。2006年、故郷である山形県鶴岡市に美と食の複合施設magnoliaをオープンし、美と食のライフスタイルを発信。現在、MINX銀座店とmagnoliaの両方でサロンに立つ。
(取材・文/福田真木子 写真/河合信幸)