MINX池戸さんのアシスタント・白渡千尋は固い頭をほぐして、柔軟に仕事をすることを覚えた人−トップランナーの「神の右腕」Vol.4−
いつか自分のメイクだと気がつかれたい
―今、メイクもされていますが、もともとメイク志望だったんですか?
それが全然。作品撮りもしたことなかったほどだったんです。
美容師はサロンワークありき、だと思っていたのですが、ある日撮影のアシスタントに呼んでもらえて。
そのとき、こんな仕事もあるんだと感動したんです。みんなで作り上げたものが一発で決まる光景に興奮しました。
その後、雑誌やヘアショーのアシスタントにつかせてもらって、もっとやってみたいって。
今はアイディアをストックして、池戸にいろいろ提案させてもらっています。
現場で別のメイクさんのメイクボックスを見せてもらったり、自分の知らないテクニックでメイクをしている人がいたら、すぐに質問してしまいます。
最近は手応えを感じる撮影が多くて、やりがいを感じます。
―メイクで気をつけていることは?
ヘアありきのメイクの仕事が多いので、ヘアのストーリーと関連したメイクをするように心がけています。
でも少しだけ小さな主張を入れさせてもらうことも忘れず。いつかメイクだけ見て、「白渡のメイクだ!」って気がついてもらえるような作品が作りたいです。
―じゃあ近い将来の目標は?
2020年の春までにデビューです。そして、スタイリスト1年目でヘアメイクのお仕事もさせてもらえるようになりたいです!
―白渡さんより後輩のアシスタントに何かアドバイスをするならば?
そうですね、自信を持って仕事をする、こと。
お客さまと鏡で対峙しているときは、何年目とかは関係ないので、技術が伴わなくても、自信を持って振る舞った方がいいと思います。
あとは怒られたら怒られたでしょうがないので、やっぱり自信を持って仕事をするのが一番だと思います。
<プロフィール>
MINX銀座五丁目店
アシスタント/白渡千尋(しらわたり ちひろ)
ベルエポック美容専門学校を卒業後、MINXに就職し、現在4年目。
2019年5月より池戸さんのメインアシスタントに。撮影ではメイクも担当する敏腕アシスタント。2020年春のデビューを目指している。
(取材/高橋 優璃・撮影/菊池 麻美)