〜LECO内田さんの衣装係なるみは落ち着いてるけど熱い人〜トップランナーの「神の右腕」Vol.2
内田さんの衣装係ってすごい大変そう……の裏側
―衣装係とはどのように決まるんですか?
当時、内田、小林、浅野以外はアシスタントとして入社したので、それぞれ係が割り振られました。私がアクセや簡単な衣装を作っていることを前から知ってくれていたので、セミナーやヘアショー、撮影の衣装を担当することに。
―美容業界でもハイセンスで知られる内田さんの衣装係……想像しただけでプレッシャーです(笑)。
そうですね、私も経験したことのない数の撮影やセミナーを内田がこなすので、最初はプチパニックでした。
内田と好みが違うから、内田の好みを汲み取ることからはじまるんですが、自分の衣装パターンが少ない、私物の数にも限界がある、リースもどこに行けばいいのかわからない、提案力の弱さ……一度、提案した衣装が全部ボツになって、セミナーの当日まで衣装が決められない、フィッティングができなかったという失敗もしました。
―考えただけでお腹が痛いですね。そのとき内田さんはどのような反応だったんですか?
怒られましたね。でも自分でもどうしてそうなったのか、理由は分かっていて。動き出しも遅かったし、内田に遠慮して、衣装の確認を後ろ回しにしてしまっていたから、最後まで決まらなくて。
怒られて当然だったので、そのときから、早め早めに行動して、こまめにチェックしてもらうことを心がけるようにしています。
―拝見してると、手の込んだ衣装も多いかと思いますが、どうやってスキルアップしていったんでしょうか?
大きなヘアショーや業界誌の撮影のときにお願いしている村吉由紀さんというスタイリストさんのお手伝いをさせてもらいながら、できることが増えてきました。
村吉さんが本当に優しくいろいろ教えてくださるので、楽しく衣装制作にも取り組むことができたし、素材の組み合わせはいつも新しい発見があって、お手伝いの中で勉強をさせてもらっていますね。
―確かに内田さんの衣装は固定概念を覆さないと形にならなさそう。
ハンズや100均で素材を探すことも多いですね。先日は扇子を赤く塗ってチョーカーにしたり!
失敗もいろいろしましたが、少しずつですが余裕も出てきたし、失敗もいろいろしましたが、衣装探しが楽しくって、ちょっとした息抜きにもなっているんです。
街に出て、気になるコーデや服があったら写真撮って内田にLINEしています。2019年新卒の重水が衣装担当として入ってくれたんですが、彼女が衣装持ちで、気持ちがかなり軽くなりました。
内田に注意を受けたことがもう一つあって、全部自分でやろうと抱えすぎてしまっていたこと。自分のキャパを超えているのに仕事をしても、やり抜けない。そこがミスに繋がっていってしまう。
重水と一緒に衣装係をやるようになってから、ある程度打ち合わせをして任せられることは任せるようになりました。円滑に仕事をするために、人にお願いをすることも大事なんだな、ということを学びました。
―衣装係としてうれしかったことはありますか?
先日MUKUというヘアショーの衣装を担当したのですが、3パターン分、ZARAのトップスなどをリメイクして、自分でもかなり満足のいくものができました!
その中で、自分で作ってみたいヘッドピースがあったんです。
内田に相談したら、「これは難しいんじゃないかな」と言われてしまったのですが、でもどうしてもやってみたくて、無理を承知で作ってみました。
出来上がりを見てもらったら、「おお、いいじゃん!」って。他にも自分のアイデアが採用されて。自分の提案が少しずつ通りはじめるようになったことがうれしいです。