有名店から独立し繁盛店を作った「とある夫婦の物語」
プライドを捨ててできることは何でもやった
有名店ではチラシ配りとか、販促サイトの利用とかあまりしないと思うのですが、私たちには本当に何もなかったので、できることはなんでもやりました。SNSでの集客がまだ一般的ではなかったころから活用していたし、ホームページも自分たちで検索結果の上位に表示されるように作り込んでいたんです。
その甲斐あって、徐々に新規が増え、スタッフも増えて、いつの間にかサロンがパンク状態に…! そんな経緯があって、2店舗の「meuvle」を神宮前でオープンすることに。それが独立2年目のことでした。
今もInstagramなどを見た新規のお客さまが、毎日2、3人きてくださいます。自分のファッションとかライフスタイルに共感してきてくださる方たちなので、施術中も共通の話題で盛り上がったりして、とても楽しいですね。私の場合、ヘアレンジやお客さまの写真よりも、その日のコーディネートなどをあげたときのほうが反応がいいので、意識的に新しいアイテムを取り入れて紹介することもあります。
また、昔からの念願をかなえ、一人ひとりのお客さまを全部自分で担当し、せかせかしないペースで働かせてもらっています。だから、今、お客さまに恵まれ、パートナーやスタッフにも恵まれて、理想に近い美容師生活を送ることができているんですよ。
気がつけば私も今年で35歳。そろそろ出産や育児を考える年頃なので、そのときに備えて、サロンにいなくてもできる仕事を見つけたいなと思っています。美容以外の仕事で会社に貢献するのが次の目標です。
♦♦♦ 応援メッセージ♦♦♦
頑張る時期がないと、心から楽しいと思えるときはこない
誰だってときには仕事を辞めたくなることもあるでしょう。でも、頑張る時期がないと、心から楽しいと思えるときはやってこない気がします。辛いときに踏ん張ることができれば、きっと何かが開けるはず。ガツガツ働かないワークスタイルもあるし、フリーランスで自由に働くのもいいと思います。自分に合う働き方は必ずあるから、「もう無理」って決めつけないで、柔軟に考えてみてほしいです。
- プロフィール
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meuvle
ディレクター/望月 知 (もちづき とも)
静岡県出身。山野美容芸術短期大学卒業。BRIDGE/ARTIS SALONで、約10年間働いた後、
夫の森田幸助さんと渋谷区神南でヘアサロン「fragment」(現在は「KHAKI」に店名変更)を立ち上げる。2年目に原宿に移転し「meuvle」という店名で2店舗目がオープン。望月さんのファッション、ライフスタイルを紹介するインスタグラムも人気。
望月さんのInstagramはコチラ
meuvle http://fragment-hair.com/
Instagram https://www.instagram.com/mochicolon/?hl=ja
(取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)
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