有名店から独立し繁盛店を作った「とある夫婦の物語」

qjnavi_woman_mochizuki_1

 

現役の美容師として活躍しながら、渋谷区内にある2つのサロンを夫婦で経営している望月知(もちづきとも)さん。なんと独立2年目に2店舗目を構えてしまったというから驚きです。望月さんのファッション・ライフスタイルを紹介しているInstagramも人気を集めています。今回はそんな彼女に、現在地に至るまでの歩みを振り返ってもらいました。

 


 

静岡在住なのに高校時代から表参道でサロンモデル

 

qjnavi_woman_mochizuki_3

 

高校生のとき、静岡から東京に遊びにきたときに声をかけていただいて、サロンモデルをしていました。「HEAVENS HAIR」「DaB」「SIDE BURN」など気鋭のサロンさんにお世話になり、やはりそこから影響を受けましたね。美容師さんはオシャレでカッコいいって。

 

その後上京し、美容短大に進学。知り合いの美容師さんにいろんな話を聞いてみると、自分が働くなら大手のサロンさんよりは、規模はそれほどではないけど、雑誌などにも出ている個性派サロンが向いていると思いました。

 

美容短大卒業後に入社したのは「BRIDGE(ARTIS SALON)」。スタッフ一人ひとりが個性を発揮している自由な雰囲気に惹かれたし、オーナーも魅力的な方なので、一緒に働きたいなと思ったんです。スタッフのみなさんとはすでに面識はありましたが、コネではなく正式な採用試験を受けて入社しました。

 

今でも忘れられないのですが、働き始めのころ先輩の一人に「サロンモデルのときみたいに、ちやほやされるのはもう終わったから。みんなどうせすぐ辞めると思って見ているから」みたいに言われたことがありまして…。それがものすごく悔しくて、だからこそ頑張れたのかもしれません(笑)。

 

私のほうが先に入っていたのに、中途で入ってきた男の子に追い抜かれそうになったときのことも忘れられません。そのときは挫折を感じてやめようと本気で思いました。でも私を苦しめた相手は、今の夫です。そんなライバル関係の人となぜ付き合うことになったのか…昔のことなのでちょっと記憶がないです(笑)。でも、共感しあえる何かがあったのかもしれません。

 

スタイリストデビュー前に独立を考えたことも…!

 

qjnavi_woman_mochizuki_6

 

カリキュラムをほぼ終えて、いつでもスタイリストデビューできるのに、なかなかデビューできない時期がありました。先が見えずにすごく苦しくて…。「二人でお店出しちゃおうか」と当時はまだ恋人だった夫と話をしたこともありました。実際、物件探しもしていたんです。今思うと、根拠もないのに「やれる」と思っていたので、独立しないでよかったなと思います。

 

二人の交際を内緒にしていることも苦しかったですね。一方で、夫と付き合っていなければ私は多分途中で辞めていただろうなとも思います。二人だから頑張れた時期もありました。

 

その後も紆余曲折があって、結局、スタイリストデビューして3年目くらいに結婚の意志をオーナーに伝えて、4年目に退社しました。夫婦でほぼ同時に辞めるなんて、サロンからしたら大迷惑だったと思います。それでも笑顔で送り出してくれたオーナーには本当に感謝しています。今もとても親しくさせてもらっていて、キチンと話を通していたから、理想的な関係を築くことができていると思います。

 

そして、神南に「fragment」をオープン。私としては、小ぢんまりとしたサロンを、少人数で自分たちらしく経営していけたらいいなと思っていました。いざ始まってみると、まったく新規が集まらず…! なんとか顧客の方に助けられている状態で、半年くらいは試行錯誤が続きました。

 

>いつの間にかサロンがパンク状態に…!

 

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング