「メンズヘアの達人です」と公言!  1年間で2000人をカットするメンズヘアのスペシャリストに直撃! ―SARY畑成美さん

女性目線でカッコいいスタイルとは?

 

 

私は、女性目線からでもカッコよく、その人に似合う髪型にしたいと思っているんです。だから、 “モテたい”という希望も、1人の女性からなのか、多くの女性からモテたいのかによって、提案を変えています。例えば特定の方がいる場合は、その女性のキャラやファッション、好きな芸能人を聞き、好かれそうな要素を入れつつ、お客さまに似合うスタイルを見つけていきます。多くの女性にモテたい場合は、最初に聞くのはお客さま自身が絶対変えたくない部分。「前髪は長めにしたい」や「後ろの刈り上げは残したい」などの希望を聞いてから、骨格や髪質など考慮してお客さまに似合うヘアスタイルをいくつか私から提案します。

 

もうひとつのこだわりは、お客さま自身で簡単にスタイリングできるようにすること。サロンで完成したスタイルでも、再現できなければ意味がありません。基本的にはドライヤーとワックス、スプレーだけで完成するようにしています。レクチャーもかなり丁寧にしますね。

 

男性の場合、スタイルにもよりますが、だいたい毎月来店されるので「次くるときに自分でセットしてきてくださいね」と伝えます。そして、次回来店されたときに、“ここがうまくいかない”という部分などの、細かいポイントを修正していくと、みるみるうちに上達していくんです。どんどんカッコよくなっていくお客さまを見ると、私もうれしくなります。

 

メンズ客で気をつけるべきこと、畑流の接客術

 

 

日々、男性のお客さまと接する中で意識しているのは「コンプレックスはオブラートに包んで話す」ということ。特に毛量に関することは気をつけています。男性美容師の場合は、同性ということもあってストレートに言ってしまうことも多いと思うのですが、いくら同性とは言え、コンプレックスをあからさまに言われたら誰でも傷つくと思うんです。そこを意識するだけで、与えられる印象は違うんじゃないかなと。

 

逆にそれ以外の話題はゲームから仕事、恋愛の話までざっくばらんに、友だちのように話します。恋愛の相談もよくされます。そういうときは女性目線での考えを言っていますが、逆に仕事の話だと、みなさん私よりも年長の方が多いのでいろいろと勉強させていただいています。

 

また海外の方もいらっしゃるのですが、英語ができないのでジェスチャーでなんとかコミュニケーションをとっています(笑)。これからのことを考えると、英語はできるようになりたいですね。

 

>畑さんの自信の秘密と、これから目指すもの

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