全員キャラ立ちしまくりのMR.BROTEHRS CUT CLUBで 自分を光らせるためにもがいた先にあったもの

道を示してくれた「何か一つ武器を持て」というアドバイス

 

 

働き始めてからは毎日充実していて、辞めたいと思ったことは一度もないですね。というか、辞めたいという人の気持ちがいまだに理解できない。僕は何かを生み出すために没頭しているだけで幸せだから、もうホントにこれが天職だと思ってやってきました。

 

スタイリストになってから、自分のお客さんはメンズとレディース半々くらいの割合。1日メンズで埋まる日もありました。でも、刈り上げとかフェードとか全然浸透していない時代だったので、束感を出したり、マッシュヘアをつくったりしていたんですよ。心のどこかにモヤモヤがありました。そんなとき「何か一つ武器を持て」と先輩にアドバイスされたんです。パッと思いついたキーワードが「メンズ」でした。で、それからはメンズ比率9割を目指すと決めたんです。

 

 

MR.BROTEHRS代表の西森と知り合ったのもその頃でした。もともと専門学校の同級生が西森と同じ美容室で働いていたので遊びに行っていたんです。で、あるとき西森が独立してサロンをオープンしたと聞いて、「話を聞きたいです」って伝えて予約したんですよ。西森は僕と2つしか年齢が違わないし、若いのにすごいなと。それにめちゃくちゃカッコイイ店だと聞いていたので興味がありました。

 

 

初めて訪れたMR.BROTEHRSは外国のようだった

 

 

実際に訪問して店の扉を開けたら、本当にそこは外国みたいで、異世界に飛び込んだ感覚でした。代表の西森もそうだし、ジュリアンとか、KENSHIとか、パンチが効いてる人しかいない。だから最初は店のファンみたいな感じでしたね。そこで自分が働くなんて思っていなかったです。当時からMR.BROTEHRSは面白くて、髪を切らないこともあったんですよ。「今日はやめとこう」なんて言ってビール飲みながら話すだけとか(笑)。

 

 

僕がMR.BROTEHRS に通っていたころ、世間的には3mm以下に刈り上げるなんて普通じゃなかったですからね。それこそよっぽど個性的な人か、自衛隊の人かっていう感じ。アタッチメントなしでグラデーションをつくるのは、かなり衝撃的なテクニックでした。

 

もちろん自分も刈り上げやフェードができるようになりたいと思っていたから、モデルさんを捕まえて「これからフェードって髪型がくるから、かっこいいから!」って説得してやらせてもらっていました。そして、それを西森に見てもらう。

 

 

とにかく上手くなりかったから、独学でメンズの技術を磨いていました。ちょっとおこがましいけど、いつか自分のブランドを立ち上げて、西森のライバルになり切磋琢磨していけたらいいな、なんて思っていたんですよ。

 

>技術という裏付けがあるから、カッコいい

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