GOALDの熱血漢・根本健太郎が独立。渋谷から新天地横浜に拠点を変え、『LUVIT』で新たな共創をめざす!
「お客さまを照らす眩しい集団でありたい」
—代表になって、気持ち的には以前と何かが変わりましたか? お店の理想像についても聞かせてください。
みんなと同じ感覚でいたいので、オーナーという感覚はもたないようにしていて。みんなでひとつのことに全力で向き合う姿勢は変わっていなくて、以前とさほど変化はないですね。でも、フロアを見渡すと自分のこだわりが詰まった空間になっていて、そこに喜びを感じるというか。オープニングの日はお花が30個くらい届いたんですが、いろんな方がお祝いという形でお店に来てくれて、お客さまもほぼついて来てくれました。栃木や群馬在住の方もいらっしゃるんですけど、昨日も2時間半かけて来てくれたりとか。往復5時間じゃないですか。本当にありがたいですし、それだけの価値を提供していこうと心底思っています。
カットしに行くというより、「あの人に会いに行きたい」と思ってもらえるようなお店にしたいですね。空間づくりもそうですけど、常に気持ちがいい場所でありたい。ディズニーランドが理想系です(笑)。溜まり場になればいいなと思っているんですが、これって地元密着の横浜だからこそできることですし、ここからいろんなことが広がっていけばいいなと願っています。店名に意味を込めたように、僕は昔から「好きなことを仕事にできる世の中にしたい」と言っていたんですけど、就職しなきゃいけないとか、この学校を出たらこの仕事をしなきゃいけないとか、そういう決まったレールを歩くことに違和感があって。もちろん、それでいいと思う人はいいんですが、そう思ってない人が、最初の一歩を踏み出せる環境を作りたいんです。
そのために、好きなことを仕事にしてここまできた僕が、もっとパフォーマンスを上げてお客さまを照らし、その人の人生が輝くように導けたら嬉しいです。それが僕の夢ですし、スタッフにもそうあってほしい。LUVITの集団は、好きなことで飛躍できる軍団でいたいですね。スタッフが例えば「アーティストになりたい」と思うなら、両方やればいいと思っています。ただ本業の美容師に支障が出るなら、そこはどうするのか考えないとといけない。その辺りは、マネジメントしていきたいですけどね。極論ですけど、スタッフが逃げたいと思えば、別に逃げてもいいんです。ただ、いつでも戻ってこられる場所でありたい。僕一人の力は2%で、98%は周りの仲間や家族、お客さまが作ってくれています。これからは、みんなに恩返しをしていきますよ!
- プロフィール
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根本健太郎/『LUVIT』代表
都内の有名大学在学中に中村トメ吉氏と出会い、美容師を志して大学卒業後に国際文化理容美容専門学校渋谷校へ。新卒で中村氏が在籍していた都内のメンズサロンに入社し、美容師としての原理原則を学ぶ。その後、中村氏が立ち上げたGOALDにオープニングメンバーとして参加。2020年にスタイリストデビューし、店長などの要職も経験。全店舗で売上1位という圧倒的な結果を残し、2024年5月横浜にメンズサロン『LUVIT』を立ち上げる。
Instagram:@nemoken1105
(文/織田みゆき 撮影/泉山美代子)