激戦と言われる福岡でLond(株式会社One Bloom)が一人勝ちの理由を代表の津賀雅也さんに直撃。1年で3店舗出店を果たしたその戦略とは?

 

2021年にLondグループからFCを立ち上げた津賀雅也さん。東京から地元である九州に戻り、1年で3店舗出店しています。津賀さん自身は過去に九州で働いた経験がないにも関わらず経営は順調、年末にオープンした3店舗目はスタッフ5名で売上が650万オーバーと好調。目標は九州エリアで50店舗、500名の従業員を持つことだといいます。多店舗展開は難しいと言われている福岡で、なぜこのような快進撃を続けることができるのか伺いました。

 


 

「福岡で多店舗展開は成功しない」という言説を覆したい!

 

 

福岡・天神に1店舗目を出店したのが、一昨年の9月。そこから1年半で同じ天神エリアに3店舗、5月にも4店舗目の出店が決まっていて、今後10年でFCを含めて50店舗の展開を目指しています。東京のブランドサロンが福岡に展開する例は過去にもありますし、今も新進気鋭のサロンの進出が相次いでいます。しかし、多店舗展開は成功しないというのは常々言われてきました。たしかに、東京と比べるとお客さまの数も少ないですし、その割に美容室の数は多い。過去に多店舗展開が成功した例もほぼありません。でも、僕は「できない」と言われるほどやってみたくなりますし、成功したときの喜びは2倍ですよね。

 

いざ進出して、かなり手応えを感じています。1店舗目の初月の売上は、僕を含めてスタイリスト4名で600万円。九州エリアのスタイリスト1人あたりの売上の平均は60〜70万円で、100万円プレイヤーは1店舗に1人いるかいないかということを考えると、別格ですよ。

このような結果を出すことができているのは、スタッフ一人ひとりのモチベーションによるところが大きいです。彼らは、会社が求める基準の2倍は仕事をします。求めているのは、大きく分けると撮影、発信、後輩の教育の3つなのですが、特に最近はみんな教育熱心で、入ってきたばかりのアシスタントを競うようにご飯に誘って、信頼を勝ち得ようとしていますね(笑)。

 

自己集客のみに頼らず、会社でも集客を行うから、スタッフは辞めない

 

 

求人はほとんど既存のスタッフからの紹介制で、リクルートにお金はかけていません。にもかかわらず、人が集まってきて辞めないのには理由があります。一つは、スタッフのInstagramのストーリーを通して、Lond(株式会社One Bloom)の美容師ファーストの環境ややりがい、報酬などが発信されているから。例えば、それまで周りからは美容師を半ば諦めていたように見えた同級生が、人生が前向きな方向に変わっていくのをSNSを通して見て、「自分もこうなりたい」と応募してきてくれるんです。一緒に働くにあたってはマインドリセットも重要で、僕は必ずLondで働けばどんな明るい未来が待っているのかを語って、熱い想いを共有するようにしています。

 

 

一方、集客にはそれなりにコストをかけています。Londにはもちろん、自身のInstagramをバズらせて集客を行っているスタッフもたくさんいます。そういうスタッフは自己集客で問題ないですし、会社としては集客にかけるコストを減らせるのでいいかもしれませんが、僕としては、「SNSがないと集客できない」状態になってしまうのは、嫌なんです。SNSを頑張っているスタッフだけでなく、そうではないスタッフにも活躍してもらいたいからです。なので、集客サイトのプランは最上位のもの。会社としてもお客さまをしっかり集めて、伸び悩んでいるスタッフにもフリーのお客さまを割り振り、SNSをやらなくてもそれなりにリピート率を上げることができるようになっています。スタッフに「自分だけの努力ではなく、会社の力で売上を上げることができて成功した」と思ってもらえれば、辞めようという気には、なかなかならないですよね。

 

>リーダーが福岡に拠点を持ち、スタッフと常に過ごしたことが最大の勝因

 

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