カンタロウさん、なんで弟子を育てているんですか? ――古くて新しい人材育成の可能性

守るよりも、攻める。新しい価値を生み出せる美容師になってほしい


 

-1人目の弟子をとって1年が経ちましたが、手応えはいかがですか?

 

1人目の弟子は慶志郎といって岐阜のサロンで6年間経験を積んできた若者です。弟子になった去年の5月と比べると、明らかに成長したと感じています。LIMのスタッフ、それ以外の方々からもそう言われことが増えましたし、慶志郎本人も自分の成長を感じているんじゃないかな。

 

成果としてはつくっているスタイルも良いものが増えてきたし、コンテストの結果でもこれまでノンタイトルだった彼が、この1年で3つも賞を獲りました。人間的にも打たれ強くなっているし、自分に自信がついたように感じます。何より思考が変わったかな。何があってもいいように捉えられる……まぁ、カンタロウに似てきたのかもしれないですね。

-2人目の弟子も決まったそうですが、これから弟子を増やしていく予定ですか?

 

慶志郎の成長を見る限り、このやり方で「売れる美容師を育てられる」という自身というか、光が見えたので、次の子をとってみようかなと。慶志郎も10月にJr..スタイリストになって卒業していくので、新しい弟子と少しオーバーラップさせるために7月に2人目の弟子を迎えることにしました。次の子は、なんとまだ20歳。慶志郎とはまったく違うタイプの人間だと思うので楽しみですね。これからも継続的に増やしていくかどうかはまだ決めていないですが、カンタロウ軍団のようになっていくのもしていくのもおもしろそうかな~と思ったりしています 笑。

 

-卒業した弟子の方は、その後LIMで働くとのことですが、サロン内でどんな存在になってほしいと考えていますか?

 

サロンやスタッフをまとめるとか引っ張るというリーダーシップの発揮の仕方だけでなく、新しい価値やアイデアを生み出せる存在になってほしいですね。僕の場合は東京に出店したり、シンガポールやロンドンに進出したりと、いろいろチャレンジしてきたけれど、それこそさらに海外に進出するとか、そういった新しいチャレンジもできるような存在になってほしいです。

もっとわかりやすく言うとLIMの内部を守るというよりも、攻める。僕のそういう姿勢を間近で見てきたはずだし、それを可能にするために、どれくらい飛び回って仕事をしなければならないかもわかったはず。だから、そういうことをやってもらえればと期待しています。

 

 

>初弟子が語る、弟子制度の成果

 

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