美容師人生ラスト1年を迎えて。LIMカンタロウさんの考える、美容師のセミリタイアとは

次世代の可能性を感じて、予定より早めのセミリタイアを決断

 

 

50歳まで働くつもりの人生設計でしたが、もっと前倒ししてもいいかなと思い、今年いっぱいでLIMを離れることにしました。きっかけは、このコロナ禍。図らずもいろんな仕事が無理矢理ストップしたことで、「あ、もういいかな」と感じてしまった。思えば18歳の頃からずっと働きづめで、人生を楽しみたいと言いながらも仕事のために生きている感じになってしまっていたと気づいたんです。

 

もう一つ、前倒しをしようと思ったのは、LIMの後輩がしっかりと育ってきているから。LIMは組織として大きくなりましたが、ネイル、アイラッシュ含めてそれぞれの部門ごとにリーダーがいて、この子がいてくれたら大丈夫っていう人がちゃんと育っている。

 

 

LIMが40年近く続いている理由は、きちんと世代交代ができているからなんですよ。25歳の頃、先輩が抜けてしまって僕は店長になって。当時は「店がうまくいっているのは全部俺のおかげだ」って思っていた。だけど、それを目上の人たちにいくら話しても、「こんな若い奴に任せた社長はすごい」って任せた社長を褒めるんですよね。今になるとわかりますが、ほとんどのサロンオーナーは下になかなか任せられない。自分のお店なんだから、俺がやるって結局なっちゃう。そうすると、後進が育たない。でもLIMは、下に委ねる・任せるという文化がもうその頃からできあがっている。だから、いつまでも僕が残っていてはダメなんです。いつまでも僕の影響力があるようだと次が伸びないし、LIMを存続させたいと思うならば退かなければならない。次世代に対して可能性を感じているからこそ、時期を早めて離れようと思ったんです。

 

>アリとキリギリスになりなさい

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