【20代経営者TAKUMA】ハイトーンスペシャリストで2店舗を展開するオーナースタイリストが、お客さまのために次に目指すもの
27歳で自身のサロン『リル』を出店し、経営者に
――原宿のサロンを運営した経験が、溝の口『LiL elns(リル アインス)』の独立・出店に繋がったんですね? なぜ、溝の口に?
僕は地方出身なので、都心のサロンに抵抗感がある方が一定層いると思っていました。そういう方たちって、原宿の美容室に行くことは高いハードルなんですよね。それで郊外の市場調査をして、いくつか立地の候補が出てきたんですが、スタッフの将来を考えたときのアクセスなども考えて「溝の口」を選びました。6人でスタートしたんですが、オープンしたらお客さまがめちゃくちゃ来てくれたんですよ。すごかったです。近くの沿線の方はもちろん、横浜からも来てくれて。
――想像以上のニーズがあったということですね。店名には、どんな意味が込められているんでしょう。
「リル」は”小さい”という意味なんですけど、お客さまの人生をおしゃれに彩りたいなと考えたときに、始まりは小さなきっかけだと思ったんですね。なので、その小さなきっかけを与えられるチームになりたい、その小さなことにこだわりたい、という意味を込めています。
おかげさまで、溝の口オープンから2年経った2024年の10月、2店舗目を原宿にオープンしました。今は3店舗目の計画を進めているんですが、特に髪質改善にも力を入れようと思っていて。オールマイティでハイクオリティなヘアサロンを目指して、都心部での拡大を狙っています。
――経営者としても、手腕を振るっていますね。今後はプロダクトも展開されるとか?
ファッションが好きなので、アパレルも出していこうと考えています。SNSで「ファッションにフィットするヘアデザイン」を発信しているんですが、おしゃれの”小さなきっかけ”を提供したいので、それを具現化していくつもりです。楽しみにしていてください。

- プロフィール
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TAKUMA(タクマ)/『LiL』代表
1995年、岩手県生まれ。ハリウッド美容専門学校卒業後、都内2店舗を経てONE’sグループに参加。ハイトーンをSNSで打ち出し、一躍人気スタイリストに。店長などの要職や新店舗プロデュースなどを手掛けたのち、2023年2月、溝の口(神奈川)に自身のサロン『LiL elns(リル アインス)』を出店。2024年10月、原宿に『LiL Raum(リルラウム)』をオープン。ダメージレスハイトーンのスペシャリストとして、セミナーや専門学校で講師も務める。
Instagram:@takuma_ones_lil
(文/織田みゆき 撮影/松林真幸 MIKAN inc)