「ヒデキさん、最近、ダサくないですか? 」フラットな関係だからこそ、心揺さぶるコトダマBroccoli playhair 藤川 英樹さん
上も下もないフラットな関係だからこそ、心揺さぶるコトダマが生まれる
僕は「チキンハート」っていうトレイルランのチームをやっているんですけれど、ここでの活動が経営のヒントにもつながっています。最初は3人くらいでスタートしたんですけど、今は20人くらいになりました。もうメンバーを増やすつもりはないですが、サブメンバーを合わせたら60人から70人くらいいるんですよ。
みんなと話す機会も結構あるんですけど、そのときに僕が「僕はこのトレイルランナーを尊敬している」とか、「このトレイルランナーみたいになりたい」と言ったことがあるんです。そうしたら、みんなその話を嫌がりまして。
「僕らはヒデキさんと一緒にやりたいと思って集まっているんだから、まわりがどうこうとかよくないですか?」
チームのメンバーは上も下もないフラットな関係だから、そういうこともどんどん言ってくれます。トレイルランは遊びでやっていることですけど、言葉の伝え方や、メンバーのやる気の引き出し方とか、ものすごく勉強になっていますね。経営とつながる面が大いにあります。
トレイルランのチームのようなフラットな関係が、お互いを成長させると僕は思っています。なので、2号店の店長をやっている岩瀬ともフラットな関係をつくっているんですよ。彼は僕に期待してくれているし、僕を成長させようとしてくれています。
「ヒデキさん、最近、ダサくないですか? もっとヒデキイズム出してほしいんですけど」とか、直球で言ってくれる。彼の言葉に泣かされたこともあります。
彼には役員にも入ってもらって、「これやりましょう」「あれやりましょう」とガンガン言ってもらっています。
「みんなヒデキさんの考え方が好きでついてきているんだから、もっともっとやりたいことを表に出してくださいよ」みたいなことを言って、僕の背中を押してくれる。僕は、支えてくれる人たちのこういう言葉に育てられてきたんですよ。
- プロフィール
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Broccoli playhair
オーナー/藤川 英樹(ふじかわ ひでき)
兵庫県出身。専門学校を卒業後、六本木の美容室を経て25歳でオーストラリアへ。1年滞在したのち、ハサミと共に世界一周の旅を続けて28歳で帰国。がむしゃらに美容師として働き、30歳で代官山にBroccoli playhairを立ち上げる。32歳で(株)モテルを設立。経営理念は「モテる人を増やす」。2016年に渋谷に「Broccoli2 shibuya」をオープン。トレイルランにハマり国内外でのレースに出場するほか、ランニングチームを結成し、日々トレーニングにも励む。