謎の暇人美容師・KOHさんって何者!? 複数の肩書きをもつ男のワーク&ライフ

心理的なハードルが一切ないんです

 


—新しいことをはじめるのにまったく躊躇がなさそうですが、その勇気はどこからきているのですか?

 

もともと躊躇をまったくしないんです。たぶんある意味、何かが壊れているんだと思います(笑)。だから美容師さんにいろいろ聞かれても、アドバイスはできないんですよね。動き出せない人の気持ちや、やらない理由、諦める理由、決められない理由がわからなくて。心理的なハードルがはじめからないので、そこを突破する方法も伝えられないんです。

ただ決めているのは、なんでも行動してから考えるということ。何事も行動したくても考えすぎて動けなくなるということがあると思うので、まずは動いてみるようにしています。そうやって行動してみて、結果的に後悔したということは、今まで一度もないので、それでいいんだと思います。

 

—KOHさんが今、純粋に面白いと思っていることや、これから新しくはじめようと思っていることはありますか?

 

少し面白いほうとは遠ざかっているのですが、今は写真を練習したり、映像を作ったり、表現の幅を広げるためのスキルを磨いています。これまでは文章だけで発信していたのですが、写真や映像を使うことで、自分が考えていることや面白いと思っていることを届けられるパイを増やしていきたい。写真や映像なら外国語圏の人たちのも伝わりますからね。

 

 

—今、25歳ですよね。最後にご自分の将来像はどのように描いているか教えてください。

 

30代までのリタイアメントを目指しています。今は生活のために労働しなければいけないという面がありますが、不労取得で生きていけるようになれば、もっと遊び方の幅を広げやすくなります。誰かに投資もできるし、ボランティアもできる。去年までの7年間、毎シーズン福島にヘアカットのボランティアに行っていたのですが、お金に余裕があればそういうことももっとたくさんできますよね。同じことはやらないけれど、「全メニュー無料の美容師」をずっと続けることもできます。思い立って行動するまでの間にお金のしがらみがなければ、スピードアップも可能だし、今以上に大胆に面白いことができるはず。近い将来像は、そういう感じです。

 

プロフィール
KOH(こう)

フリーランス美容師。15歳のときに美容室でアルバイトをはじめ、18歳で都内のサロンに就職。3年後に独立し、フリーランスの美容師として活動。美容師業の他、WEBライター、会社員の顔も持つ。本人曰く職業は、メディアクリエイター。
Twitter/@Luck81O
blog/HIMAZINE

 

(取材・文/福田真木子  写真/河合信幸)

 

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