表参道の洗練サロン『KATETAYLOR』代表・山庄司祐希が登場。20代前半で渡仏、その後は南の島へ!? ユニークな経歴を経てメンズスタイルに振り切った軌跡

 

好きなことを仕事に!そして、殻を破る

 

――山庄司さんは、いつ頃から美容師を目指されたんですか?

 

美容師というより、最初はヘアメイクに興味があったんです。父が役者をしているので昔から舞台をよく見に行っていたんですが、その影響で舞台まわりの仕事がしたいと思っていたんですね。服も好きだったので『メンズノンノ』や『CHOKiCHOKi』などのファッション誌をよく見ていて、ヘアメイクがいいかもと。でも専門学校にすすむと、美容師に惹かれるようになりました。

 

父は役者で苦しい時期も経験したようで、僕には大学に進学して一般企業で働いてほしいという思いがあったんです。だから勉強への圧も強かったんですよ(笑)。ですが、僕は好きなことを仕事にしている父の背中を見て育ったので、自分も好きなことを仕事にしたいなという気持ちが幼い頃からずっとあって。なので、父の思いを振り切って専門学校に進みました。

 

 

 

 

――そんなドラマがあったんですね。美容師になると決めたとき、理想の美容師像はありましたか?

 

メンズもレディースも、どちらも得意とする美容師になりたいと思っていました。なので25歳でデビューしてからは両方のスタイルを打ち出していたんですが、売り上げが全く伸びなくて。最初の年は月売50万、翌年は月売60万という感じで1年で10万しか伸びなかったんです。その翌々年も跳ねることなく28歳になって、30歳が目前なのにこの売上が続くのはさすがに厳しい…と。それこそ美容師を辞めようかなと思い、転職サイトにも複数登録していたんですよ。30代どうする?と真剣に悩んでましたね。でも、木下(KATETAYLOR代表)は僕のことをずっと信じてくれていたんです。「山庄司は大丈夫だから。いつか形になるから」と言い続けてくれて、それが心の支えになっていました。

 

 

メンズに特化すれば、集客しやすいのはわかっていたんです。ただ特化することへの抵抗感というか。メンズもレディースも両スタイルが作れるという自負があるので、なかなかメンズだけに振り切る決心がつかなくて。それで最後の最後に「これでダメだったら美容師をやめよう」という決意で、Instagramからレディースのスタイル写真を全て削除してメンズにシフトしました。そしたら、その初月から新規のお客さまが10人来てくださったんです。そこから紹介が増えていき、初めて「これはいけるかも」って実感できるようになって。最大で90人新規が来てくれました。そのときは顧客の予約が取れなくなってしまったので、初めて新規をセーブして。見事に状況が変わりましたね。

 

 

 

>多彩な趣味が、お客さまと話すキッカケにも

 

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