【唐澤憲司×小山圭介×塩澤宏】美容業界歴16年。修羅場を乗り越えて見えてきた、時代にフィットした柔軟対応術とバランス経営

 

「二人を引き合わせたことで『.Hallis』が誕生。繋いで良かった!」(小山)

 

——皆さんは、偶然にも同じ年だそうですね。どのようなご縁で繋がったのでしょうか。

 

小山:唐澤くんとは、僕が『L.O.G.』で働いていたときに一緒に働かせてもらってい たんです。塩澤くんとはコロナ前に飲み会で知り合って、そこから時々飲むようにな り、「将来なにかできたら楽しいね」なんて話したりしていて。唐澤くんも塩澤くんも決断力が早くて即実行というタイプ。結果に繋げるところも共通していたので、 二人を引き合わせたら面白そうだなと思って会わせました。

 

 

塩澤:唐澤くんと話をして、すぐに意気投合し10分くらいでサロンやること決まりました。お互い経営者ですし、物事を客観視できる感覚みたいなものが似ているなと思ったんですよね。

 

小山:二人を会わせたことで『.Hallis』もすぐできたし、本当に会わせて良かったなと思います(笑)。

 

唐澤:一緒にお店やる?やろう!という感じで、一瞬で決まりましたよね。僕は美容師の友達はあまりいないんですけど、塩澤くんの考え方には惹き込まれました。とにかく頭がいいんですよ。この年になると同じ年の友達ができるチャンスもほとんどないから、こういう出会いは嬉しいですよね。

 

 

塩澤:僕も美容師の友達はあまりいなかったんですが、唐澤くんは知っていたので同級生の友達ができて良かったですよ。僕は誰かと一緒にビジネスをするときは、上手くいかないケースも考えてリスヘッジするんですが、唐澤くんとは意見の一致が早くて。とりあえずやってみて、たとえダメになっても回避できる力をお互いに持っているので、お互い心配がないという安心感の方が大きかったです。

 

唐澤:塩澤くんは、マーケティング能力がずば抜けているんです。その力を使って何かをしたい、という気持ちが強かったですね。僕は人を集められるし、小山くんは管理能力が優れているので、思い切ってやってみようと。役割分担を決めたので早かったです。

 

小山:本当に早かった。美容師は ITに弱い人が多いんですけど、塩澤くんはそこが強い。それに加えて、現場の美容師の気持ちが分かるという強みがあります。外注で ITを入れても、現場にどんなリスクがあるかまでは見えないわけですよ。

 

 

塩澤:僕は外部のコンサルなども経験しましたし、別事業もやってきました。8 年ほど前にハサミは置いちゃっているんですけど、前職の頃からサロンオーナーになれるシステムがあったので、そこで7店舗を運営していたんです。だから現場でどんな問題が出てくるのかを想定できるし、それに対するリスクヘッジの答えも何個か持っていて。今回の出店の感覚としては、違う形態を1つ増やしてみようという感じでした。

 

唐澤:塩澤くんは、かなり頼りになりますよ。

 

塩澤:リアルな話だと、資金がなくてお金の心配がある人とは仕事をしないですし、どっちかがダメになったときに嫌な気持ちにならない人としかやらないと決めています。理由は会社で働いてくれるスタッフに悲しい思いをさせたくありませんし、もういい年になってきたので、その条件は大前提。その上での 『.Hallis』出店だったんです。

 

>「長く美容師を続けるには、芯があっても柔軟性がないときつい時代になった」(塩澤)

 

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