ただの先輩・後輩の関係じゃない。LIMを離れても刺激を与え続ける二人。 「あの人に会いたい」美容師×美容師の化学反応 第10回 フリーランス(元CODE+LIM店長)嶋津一馬さん×CODE+LIMワタローさん
美容師同士だから語れることがある。美容師だから分かり合えることがある。でも、話したい美容師さんがいても、売れっ子同士だと忙しくてゆっくり話す機会もないのでは? そこでQJナビDAILY編集部が、美容師さんが好きなテーマで語り合う対談の機会をつくりました。
第10回は、2019年末にCODE+LIMを卒業し、フリーランス美容師として旅をしながら活動している嶋津一馬さんと、原宿のアイコンと言っても過言ではないセンスの持ち主で、現在CODE+LIMの店長を務めるワタローさんの対談です。さてさて、1ヶ月ぶりに再会した二人はどんな化学反応を起こすのでしょうか。
「ワタローはLIMの期待の星。大阪から来るのを楽しみにしていた」(嶋津)
ワタロー:LIMに入ったあと、僕は大阪でアシスタントを4年していたんです。LIM は大阪で生まれたサロンだから、その真髄を見たいと思って。LIM には関西出身の人が多いから、その文化に慣れておきたいという気持ちもありました。2年目くらいから結果を出すことができて、原宿で嶋津さんと一緒に働くことができるようになったんです。
嶋津:僕が店長で、ワタローはジュニアスタイリストだったかな。
ワタロー:嶋津さんより年齢が上のスタイリストがたくさんいたのに、嶋津さんが店長だったんですよ。
嶋津:スタイリストデビューしたばっかりの僕がいきなり店長になって。そのまま5年間、ずっと店長。一番下っ端やったのに…。CODE+LIMは原宿で、ファッションやカラーを打ち出していくいう意味で、サロンの顔は若いほうがいいっていう判断だったのかもしれないけど。
ワタローが原宿にくるときは、それこそ期待の星が大阪からやってくるってことで盛り上がったんよ。一緒に原宿を盛り上げたいという気持ちを持って戦ってくれる仲間を求めていたから。
ワタロー:東京行きが決まったときに、嶋津さんが連絡してくれたのは覚えていますよ。「頑張っていこう」「期待しているで」っていう言葉をいっぱいもらいました。
嶋津:でも、一番最初、ワタローがまだ学生のころは、「この子大丈夫かな?」って思ったんよ。シャンプーレッスンを受けているとき、ガチガチに緊張してた。口下手だったし、今の姿になることは想像できてなかったな。でも、大阪での活躍を聞いていて、一緒に働くことがすごく楽しみになった。
ワタロー:僕が大阪にいたときは、東京で一番目立っているアシスタントは嶋津さんでしたよ。アシスタントだけで開催する「紡ぐ」というヘアショーを立ち上げたり、サロンの枠を飛び越えて活動していたのを見て、俺も負けてられないなと。そのころから、いつか嶋津さんと一緒に働くことになる予感がしていました。
>「嶋津さんは、店長なのにモデハンを一番楽しんでいた」(ワタロー)