【女性美容師リアル白書】仕事の楽しみ方、長く働き続ける心構え。キャリア組も安定志向組もワークスタイルは進化中。理想的な仕事術を考えよう
丸林さんの場合:
丸林さんの自分時間の作り方とリスクマネジメントの壁
水戸:フリーランスに転向する美容師が増えている中で、働き方や自分の時間の作り方、あとはやっぱり社会的保障がない中でのリスクマネジメントとか、聞きたいです!
丸林:私はこの4年で、自分の時間の作り方が確立されました。自分の時間を作るために優先順位を決めていますね。旅行やプライベートの予定を先に入れて、ヘアメイクの依頼がきたらそこを埋めて、2週間後にサロンワークの予約を解放します。それも2週間分だけで、それより先は開けないようにしています。
水戸:ヘアメイクの仕事って、急に入ることが結構ありますよね。
丸林:そうですね、急な案件にも対応出来るようにというのもあるけど、まずは自分の時間を確保したい。顧客の方で次回予約をいただく場合は、あくまでも仮の状態にします。なのでヘアメイクの仕事が入ったら、予約の変更をお願いしているのですが、それにも関わらず皆さん快く応じてくれるし、彼氏や家族を紹介してくれるんです。私は、完全にお客さまに育てていただいてますね(笑)。
難波:フリーランスの場合、特に女性は妊娠や出産がひとつの壁じゃないですか。やはり貯金はマストですよね。
丸林:そうですね。個人事業主なので社会的保障がない分、妊娠や出産、急な病気といった色々な“もしも”に備えて、私は健康保険に2つ加入しています。もちろん貯金も。出来ればパートナーに負担はかけたくないなと思っているけれど…。
水戸:私も以前は個人事業主だったので、出産ギリギリまで働いて産後もすぐ復帰しました。正社員なら産休や育休があるけど、そうでなければ収入は0ですからね。今思えば、金銭面もそうだけど、仕事の引き継ぎとか、色々準備しておけばよかったなと反省しています。