【和泉貴大】SIGN代表を辞任、泉貴寛から改名し新ブランドで再出発。ハイライト×バレイヤージュの匠が多店舗展開をめざす敏腕オーナーへ。表参道の新店舗で現況を直撃！
無名の美容師が最速で成長！素直さがあれば成長できる
『JIL BLAN』という店名はスタッフたちと一緒に決めました。ワードの響きで、かわいい音とかっこいい音の単語をいろいろ引っ張ってきて、2つを繋げたんです。実は”ジルサンダー”も意識しているんですよ（笑）。第一線で長く続いているブランドですし、かっこよくて好きなんですよね。表参道店のスタッフは総勢23人で、常駐するスタイリストは9人。横浜店と行き来している子もいます。SIGNで僕に付いてくれていたアシスタントが4人来てくれて、想いがたくさんのったお店になっています。
これまで表参道中心にサロンワークをやっていて、IKIGAIを国分寺に出店した時の成功体験は、自分の価値観を大きく変えました。また地方進出することの手応えを感じることができ、まさに自分の生き甲斐だと思ったんです。スタッフが伸び伸びと成長していること、そんなスタッフを暖かく見守ってくれるお客さまの姿。国分寺という地域柄もあったのかもしれませんが、美容師の可能性を広げるチャンスに恵まれた場所だと感じました。
横浜店を出した理由は、もともと横浜から通って来てくださるお客さまが多かったからです。物件はずっと探していたんですが、なかなか希望の条件が合う物件が空かなくて。ある日パッと現れたのが、関内の物件でした。桜木町駅の隣なら集客は問題ないと思って決めたのですが、予想どおり本当にたくさんお客さまが来てくれています。なので、力を入れているのは集客ではなく求人ですね。うちの採用基準は”素直さ”で、売上はなくて全然いいんですよ。むしろ、ないほうがいいかもしれない。変なプライドをもっていない子がいいなと。無名の子が最速で成長していく姿を見たいですし、そのほうが面白いなと思うんです。
スタッフには健康でいてほしいから、うちはお店でお米を炊いてスタッフルームで提供しています。だからアシスタントは毎日美味しいごはんを食べてますよ。休憩時間は1時間しっかり休ませているので、その時間は外にランチを食べに行くこともできますし、お茶しに行くこともできます。仕事と休み時間のメリハリを大切にしたいと思って。ちなみに僕自身は食生活はもちろん、睡眠・運動も徹底して管理していますし、人間ドッグも毎年ちゃんと行っています（笑）。多店舗展開、そして地方出店を視野に入れているからこそ、こういったワークライフバランスは意識していくべきだと考えています。
