【23歳・岩本翼】わずか2年半で独立。理想の美容師像を真摯に追求する新世代の選択、コロナ禍のアシスタント時代にどこまで成長できるか?

 

今年は自分をつくる年。少しずつ露出して活動域を広げていけたら

 

 

接客においては、“難しい言葉”を使わないと決めています。前職時代に「美容師の当たり前はお客さまの当たり前じゃない」という話を聞いて、確かに!と思ったんですよね。僕らは美容を学んできたので髪についての知識や専門用語を知っていますけど、例えば初めてカラーをするお客さまにとっては、「リタッチ」とか「残留」という言葉も知らなかったりするじゃないですか。なので、そこは「根元のブリーチ」とか「色が残る」など、誰にでも伝わる言葉を使うようにしています。「色が抜けたら黒に戻りますか?」と聞かれたこともあるので、それこそ子供でも理解できるような言葉選びを意識していますね。

 

 

とくに、カウンセリングではそこをしっかりおさえてアプローチしないと、お客さまにとっての仕上がりが「なんか違う」という状態になって、そうなるとリピートしてくれないと思うんですよ。なので、”お客さまは何も知らない”という前提で、言葉が届くように気をつけています。また状況によっては、お客さまの要望通りにできない時もあります。そんな時は事前にきちんと説明し、納得してもらったり、別の提案を行うようにしています。

 

 

今年は自分をつくるための勝負の年だと思っていて、業界での自分の認知度も広げていけたらいいなと思っています。カラー講師の仕事もしてみたいので、そのためにどう動けばいいか、そのあたりも考えているところです。将来的にはお店をつくりたいので、そのお店に入ってくれたスタッフから「この人はやっぱりすごいな」と思われるような人間になりたいですし、がっかりさせることがない職場にしたいと思っています。接客やその人の人柄もとても大事ですが、僕は美容師をやる以上は技術で返したくて。今、4つのオンラインサロンに入って学んでいます。これからも技術を磨きあげて、将来は楽しく働ける環境を提供できるように頑張っていきます!

 

 

フリーランス美容師/SALOWIN渋谷 KITAYA PARK

岩本 翼(いわもと つばさ)

 

1999年生まれ、北海道出身。札幌の美容専門学校を卒業後、都内の人気サロンに入社。半年でデビューし、初月120人を担当。カット、パーマ、縮毛矯正もこなし、順調に売上を伸ばす。翌春には新規100%がハイトーンで指名来店。2022年9月、サロンオーナーへの道に向けてフリーランス美容師として活動をスタートし、拠点を渋谷に移す。インスタのフォロワー9.9万人。

Instagram:@tsubasa_iwamoto11

 

(文/織田みゆき  photo/宮崎洋)

 

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