新店舗店長のオファーを捨て、出店の準備期間として”独立”を選択

入社2年目に上層部の方から新店舗店長の話をいただいて、その道もありかなと思っていたんです。その一方で、もともと独立願望もあったり、技術が好きなのでクオリティを追求したいという思いがずっとありました。会社に所属していると、例えば薬剤などは自分で決められず妥協しなければならないことがありますよね。もちろん、その中で最大限のクオリティを出せるようには努めていましたが、自分ですべてを作り上げてみたいなという思いがあって。それまで大きな失敗も挑戦もしてこなかった人生でしたし、一度思い切って辞めて、独立の準備期間として時間を作ろうかなと思いました。そのほうが、ワクワクするなと思ったんです。

実は独立を迷っていたときに、僕の髪をお願いしている美容師さんで、『iLe.（イル）』の酒井元樹さん（iLe.代表）にも相談して、背中を押してもらったんですよ。尊敬している方なので、それも大きかったですね。会社に不満があったわけではないですし、そのまま働き続けても自己成長はできたと思うんですけど、次の挑戦として「やるなら今かな」と思って動くことにしました。それが2022年の9月です。そして活動拠点は、池袋から渋谷に移すことにしました。僕が全面的に打ち出すのはブリーチデザインですし、将来的な出店なども考え、その方がいいなと思って。

お客さまはハイトーンの方がほとんどなので、今は1日3人ペースで施術しています。単価は24000円くらい。顧客がずっと通い続けてくださっているので新規枠が少ないんですけど、まだアシスタントは必要ないかなと思っています。予約が本当にとれないレベルになったら、そのときにまた考えようかなと。とはいえ、前職のサロンはアシスタントがいなかったので、僕自身もアシスタント経験が一度もないんですけどね（笑）。今は毎日忙しくさせていただいているので、出店のために貯金をしつつ、使ってみたかったカラー剤やブリーチ剤などの商材を思いきり購入して日々研究しています。

＞今年は自分をつくる年。少しずつ露出して活動域を広げていけたら