【カリスマ登場】吉田潤が北千住から吠える!伝統×革新の両輪で進む『ISM』の流儀とギャル文化の立役者の主張(前編)

トレンドの核を作るのが、僕たちの仕事。

 

うちはギャルのイメージが強いサロンですが、お客さまの年齢層は幅広くて、下は小学生からいます。奇抜なカラーもやりますけど、商店街の沿線にあるのでネギを持ったお客さまも来ますし、肉じゃがを差し入れしてくれる地元の方も来てくれます(笑)。メンズのお客さまも多くて、週末は床屋並み。だから作るスタイルの幅が広くて、お店としてのスタイル表現が難しいという側面があるんです。

 

 

ギャルサロンと言われ続けてきたので、そこはもう突き抜けようかなとは思っているんですけど、一度全てのトゲを削ぎ落として新しいトゲをつけていかないと、守りの姿勢だけでは古臭くなっちゃうなと思っていて。流行りの核を作るのが僕らの仕事なので、下町にいてもトレンドだけは発信し続けて、業界に影響を与え続けるサロンでいたいなと思っています。そのためには、普段考えていることから最先端でなければと思うんですよ。

 

 

今、本店のすぐ近くに新店舗を準備しているんですが、そこは美容室には珍しい和の空間なんです。かっこいい内装の壁というと、コンクリートの打ちっぱなしだと思われる方が多いですけど、うちは障子をダイナミックに使った内装で、夜はそこにアーティストのライブ映像などを流す予定でいます。若い子たちがその空間を見て、少しでも「かっこいい」と思ってもらえたら、僕の仕事はひとつ完結するのかなと思いますね。

 

新しい取り組みとしては、技術教育のIT化も進めています。最新の勉強会をひとつのキーノートにして、通勤中や移動中に僕のカットのデモを気軽に見ることができる教育システムの導入ですね。そんなことも行いながら、伝統とトレンドの両輪で駆け抜けていきたいと考えています。(後編に続く)

 

プロフィール
吉田 潤(よしだじゅん)/『ISM』代表

1967年、東京都生まれ。日本美容専門学校卒業。16歳から美容業界に入り、都内有名店を経て31歳のときに地元・北千住にサロン『ISM』をオープン。ギャル系雑誌で実力を発揮し、瞬く間に行列ができる人気サロンとなる。7年後には南青山店もオープン。高いカット技術に加え、日本髪の伝統継承にも力を入れており、全国でセミナーを開催。ヘアケア製品のプロデュースや監修も数多く手がける。2022年6月末、本店のすぐ近くにシャンパンバーを併設する3店舗目が完成予定。

@ismjunyoshida

 

(文/織田みゆき photo/泉山美代子)

 

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