160万円デビューから一転、売上低迷…。ドン底から這い上がった男。「大人美人ショート」で大ブレイクしたLond津賀雅也さんの場合
テレビを見ながらスマホで集客なんて邪道だと思っていた
スタイリスト初月は160万円でしたが、翌月は40万円、その後も40万円から100万円に乗らないくらいの売上が続きました。1日のお客さまがゼロの日もあります。完全に「失客」を読めていなかったんですよね。
この状況をなんとか打破しなきゃいけないけど、デビュー前と同じモデハンを今からやるのはキツすぎる…。そう思っていよいよネット集客に取り組みました。
まずはminimo(ミニモ)で当たり、新規のお客さまが180人も来てくださり、売上も爆増してトップスタイリストに。もともと僕はネット集客反対派で、リアルでハントしてナンボ。テレビを見ながらスマホで集客なんて邪道だと思っていたんですよ。だからネット集客は、プライドをかなぐり捨ててのチャレンジでした。
自分がカットできる人数には限界があるので、やがて単価を上げるにはどうしたらいいかを考えるようになりました。考え抜いた末、大人の女性をターゲットにInstagramをスタート。
最初はただカワイイと思うスタイルをアップしていましたが、何かに特化しないと見つけてもらえないと思ったときに、これはショートだなと。年齢層も20代後半から40代くらいに絞って、青山・表参道に来るお客さまの心理を考えた上でつくった「大人美人ショート」がバズり、新規のお客さまが月間200人くらい来てくれました。
20代の頑張りと結果で30歳から先の人生が決まる
SNSで戦うと決めてからは、どんな情報を出すのか慎重に選んでいます。大人の女性に向けて発信しているので、10代、20代前半のお客さまやモデルさんの写真は載せません。ヘアにフォーカスしたいので、正面ではなく横顔を載せています。メインターゲットの女性像をイメージして、そのニーズをしっかり汲み取って投稿をする。しかもそれを毎日。これが僕の戦略です。
「Instagramがバズって羨ましい」とか、「ショートが当たってよかったね」とか、「SNSでバズっているだけで技術力ないじゃん」とか言われることがあります。でもね、フォロワーが多い人はみんな技術あるし、それなりの努力をしていると思うんですよ。
僕は休みの日は朝から晩まで、5人くらいモデルさんを入れて撮影しています。歌手の道を目指していた頃に味わった苦い経験が、反射的に僕を追い込んでいるんです。週休2日なんてないです。だから休日をダラダラ過ごしている人には負ける気がしません。
僕は今、28歳。20代の頑張りと結果で、この先の人生が大体決まると思っています。30代で足場をさらに固めたら、40代以降は幸せに暮らせるんじゃないかって。だから、20代、30代の若いうちは仕事にとことんコミットすると決めています。