Rougy上原健一さんの“一番古い”お客さまー程よい距離感が、長くいい関係性でいられるコツ
きっと10年後も新しい自分に出会わせてくれると期待しています-お客さまから見た上原さん
私はものぐさなタイプで、自分で巻いたりアレンジしたりできないんです。でも、上原さんはそんな私を分かっていて、いつもスタイリングが簡単なヘアにしてくださいます。それでいて毎回新鮮な気持ちにさせてくれるところが、一番すごいと思うところです。歳を重ねるごとにどんどん楽しくなってきているので、きっと10年後も楽しい気持ちになるヘアにしてくれるんだろうと思うと、今から楽しみです。
人柄も出会ったときからまったく変わらず、ほがらかで優しい。それがお店全体に浸透しているのか、ここへくるだけで気分が明るくなります。ご出産されたスタイリストさんが無理なく復帰できるようにするなど、スタッフさんへの愛も深くて素敵だなって思います。きっとお忙しいだろうに、いつご飯を食べているんだろう…?と思うことも。なので、お身体には気をつけていただいて、ずっとご担当いただけることを願っています。
来店してくださるとハッピーになる-上原さんからみたお客さま
みやちゃんはモデルをお願いしていたときから、ずっとかわいくてほんわかした雰囲気のまま。なので、来店されると僕もハッピーになりますし、彼女のようにフラットで安定した人間にどうすればなれるんだろうと思いますね。
元々は前サロンのモデルさんだったわけですが、長く関係性を保っていられるのは、お互いの距離感が程よいからじゃないかなと思います。近づきすぎてもいけないし、来店スパンがあいてしまっても必要以上に気にしない。そういう心持ちが美容師には必要なのではないでしょうか。長く美容師をしていれば、10年ぶりにきてくれるお客さまもいらっしゃいますし、一度他のところへ行って戻ってくることもある。そんなときに実力を発揮するためには、常に手を抜かないでいることが大事なんですよね。
若いときは口下手で、接客が上手な美容師さんを羨ましいと思ったこともありました。でも年月を重ねて思うのは、常に感謝の気持ちを持って、手を抜かずにお客さまに向き合うこと。それに尽きるんじゃないかな。
- プロフィール
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Rougy
上原 健一(うえはらけんいち)
鹿児島県出身。山野美容専門学校卒業。都内2店舗を経てHEARTSに入社。「HEARTS」の店長を務めたのち、2001年Doubleオープン時に店長就任。2006年、第17回JHAグランプリ受賞。2011年に独立し「Rougy」をオープン。 サロンワークをはじめ一般誌・業界誌、セミナー等で活躍中。
(取材・文/若月美沙 撮影/河合信幸)
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