HYSTERIA近藤繁一さんの“一番古い”お客さま―母のようでいて、刺激もくれる素敵な存在
初めて訪れたときの緊張が嘘のよう! —お客さまから見た近藤さんという美容師
初めて近藤さんに髪を切っていただいたのは35年くらい前、私が40代に入ったばかりの頃でした。水泳スクールで一緒だった若い方が雑誌で見つけて教えてくださったのがきっかけです。
当時は外の男性とお話しすることすら珍しくて、美容室にうかがう度にとても緊張していたのを覚えています。でもそれまでどこの美容室に行っても「いまいち」と感じていたヘアスタイルが、近藤さんに切っていただいたらバッチリ決まって、家に帰ってからも扱いやすい。もうこの人しかいないわって。それからずっと近藤さんにお任せしています。
水泳にテニスにと、私がスポーツをすることを前提にしながら、これまでいろいろな髪型を楽しませていただきました。中でも強めのパーマをかけたボブスタイルは思い出深い髪型でした。どんな髪型でも乾かすだけで形が決まるようにしてくれるので、安心していつまでもスポーツを楽しめそうです。
品のよさとアクティブさを両立する憧れの「母」像—近藤さんから見たお客さま
山口さんは僕が独立前からきてくださっているお客さまです。一言で言い表すなら「母」というイメージの方。僕の母にどことなく似ているというのもありますし、お嬢さま、お孫さんと3世代できてくださっているのもあって、お母さんという印象が強いんです。ですからどんな髪型をするときも、上品に見えることを大切にしてきました。
その一方で水泳やテニスなど、年齢を重ねてもどんどん新しいことにチャレンジされるアクティブな一面も。そんな山口さんには「いつも通り」というような、マンネリは似合いません。マイナーチェンジも含めて、扱いやすい肩上のレングスの中でさまざまな髪型をさせていただいてきました。最近では力の抜けた。テニス中もさらっと揺れる髪が綺麗に映えて、シャワーを浴びて帰り支度をするときも簡単に形が決まるスタイルです。テニススクールや水泳スクールで一緒になる年下の女性たちからも、きっと憧れられているでしょうね!
- プロフィール
-
HYSTERIA
代表/近藤繁一(こんどう しげかず)
1959年生まれ。1994年、東京・原宿にHYSTERIAをオープン。「たった1人のための、たった1つのデザイン」をコンセプトに、現在原宿、青山に2店舗を展開。精密なカットテクニックと豊富なケミカル知識に定評があり、サロンワークの他、セミナー、ヘアショー、雑誌撮影などでも活躍。
(取材・文/福田真木子 写真/藤記美帆)
- 1 2