MINX高橋マサトモさんの“一番古い“お客さまー生涯美容師でいたいと思わせてくれる大切なご縁

同世代の前進し続ける姿を見ていたいーお客さまから見た高橋さん

 

 

マサトモさんの魅力はまず、お人柄。出会ったときからずっと変わらない姿勢で接していただいています。今のようなお立場になられても、現場に出てお客さまを大切にしてくださるところは、何よりもありがたいです。そう思うのは私だけではなく、働いているスタッフさんも同じ。誰にでもフレンドリーに話しかけたり、自分でも気づかないような働きを褒めてくれたりすると聞いています。

 

私はいつも、メンテナンスに通っている銀座中央通り店で「どうしてMINXを選んだの?」とか「MINXで働いてみてどう?」とか、面接官みたいにいろいろ聞いちゃうのですが、みなさん口をそろえて「カットを極めるためにマサトモさんのところで学びたい」、「グローバルに活躍したい」など、とても志が高いんです。同時に「サロンに入る前はもっと体育会系なのかと思っていたけど、みんな優しくてびっくりした」という声も多くあります。それはマサトモさんが培ってきた教育の賜物だと思いますし、何よりお店の雰囲気がよいと、施術されていても気持ちがいいんです。

 

また、私も歳を重ねるごとに髪質が変化してきて「もう短くしないといけないかしら…」なんて思ったこともありました。ですが、MINXが10年ほど前に新しいトリートメントを開発されて、「ロングを諦めなくていいんですよ」とおっしゃっていただいたのが、とてもうれしかったことを覚えています。ストレートにしても「艶々で素敵ね、よく似合うよ」と友人から褒められることが多くて私の唯一の自慢なんです(笑)。

 

話せばきりがないのですが、同世代のマサトモさんがこうして常に前進し続けている姿を近くで見ていたい。それがMINXへ通い続ける理由の一つでもあります。80歳になっても行けるよう、ぜひお店をバリアフリーにしていただきたいですね(笑)。

 

学生のころに銀座4丁目交差点の美容室でマサトモさんに出会い、今年8月にはまた、新しい店舗が銀座4丁目に凱旋してオープンするという偉業を成されました。このご縁に私は誇らしくてこの上ない喜びで一杯でございます。これからのMINXのご発展とマサトモさんの益々のご活躍をお祈りしています。

 

お客さまの美意識がお店を進化させるー高橋マサトモさんから見たお客さま

 

 

僕の場合、古くからのお客さまの割合が高く、MINXをはじめる前からのお客さまが約2割いらっしゃいます。その中でもちさとさんは長く通ってくださっていて、本当に全然変わらない素敵な方です。明るくほがらかで、今でもお店にいらっしゃると、周りがパアッと花が咲いたように明るく華やかになります。美意識も高くていらっしゃるから、こちらもどんどん新しいものを提案していかなくてはと思いますし、それをすぐに取り入れてご意見をいただけるので、ありがたい存在です。

 

女性が美しくいたいという向上心は、歳を重ねても変わることのないもの。MINXでは「お客さまの文化になる」という理念があります。大切なのは向上心を持ち続けているお客さまに、どれだけお手伝いができるか、ということ。これは「お客さまの文化になる」というMINXの理念とつながることだと考えています。そういう意味でも、お客さまとともに人生を重ねていきたいというのが、いち美容師としての一番の目標です。

 

よく「いつまでハサミを持つんですか?」とお客さまに聞かれることがあるのですが、僕自身はそれはお客さまが決めることだと思うんです。ちさとさんのような声がいただける限り、生涯美容師でいたいと思っています。

 

 

プロフィール
MINX
代表取締役会長/高橋マサトモ 

1985年MINXを設立。1992年JHAグランプリ受賞をはじめ、各タイトルを受賞。1994年業界初の全国7大都市でのヘアショー開催、2011年優秀技能者都知事賞(東京マイスター)受賞。2000年から現在まで毎年、全国で経営セミナー「高橋塾」を開催する。1998年に発売された「BASIC×BASIC 1 CUTの法則」は、累計5万部を記録し、現在でも専門学校の教科書として採用され、カット教則本のバイブルとして歴代1位を記録する。

 

(取材・文/若月美沙 撮影/河合信幸)

 

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