犬LOVE! 犬のいない生活は考えられない! 犬バカ美容師による「美容師のための犬飼いのすすめ」
病気がちで心労が続いた日々を越えて…息子のような大切な家族の一員―apish テクニカルディレクター 宮下浩一郎さん
―飼われているワンちゃんのお名前・性格・かわいいところ・好きなところを教えてください。
名前はティティー。チワワとマルチーズのMIX犬で、男の子です。性格は、一言で言えばツンデレですね。「こんなに甘えてくれるの?」という瞬間もあれば、本人の今じゃないタイミングにしつこくかまうと、スーッとハウスへ避難することも(笑)。繊細な一面もありつつ、やんちゃで、僕たちの小さな変化にも気がつく優しい子です。人は好きなのですが、犬は苦手。人から「かわいい」と声をかけていただくと、少し照れてしまう一面もあります。表情がとても豊かで、朝は、足元からよちよちと僕の上に登ってきて、ニコニコしながら尻尾を振って起こしてくれる瞬間がたまらなく好きです。タオルを運ぶのが好きで、タオルに体を擦りつける謎の習慣もかわいくて仕方がありません(笑)。
―犬と暮らしてからの生活の変化を教えてください。
まさに生活に色がついたようです。仕事から帰宅すると、ちぎれてしまうんじゃないかというくらい尻尾を振って、「おかえり!!!」と言ってくれます。辛いこと、嫌なことがあっても、一緒にいるだけで笑顔になれる。言葉こそ喋れないけれど、信じられないほど、全身全霊で愛情をくれるんですよね。どれだけ救われてきたことか、数え切れません。
―犬と暮らしていて大変だったことを教えてください。
ティティーとの出会いは、実家の愛犬のために買い物に出かけたペットショップで、「病気多数あり、SALE」と書かれた小さなケージに入った姿を見て、いても立ってもいられなくなった妻が僕に電話をかけてきたことがきっかけでした。そのため、ティティーは子どものころから病気がちで、入退院を繰り返していたんです。さらに、すべての病気が落ち着いたと思ったら、6歳のころに僧帽弁閉鎖不全(そうぼうべんへいさふぜん)と診断され、完治する方法が手術しかないと知り、悩みに悩んで手術に踏み切りました。年齢が若かったこともあり、見事な回復力を見せてくれて、術後たった5日で退院し、大好きだったお散歩ができるように。仕事柄、僕は不在にしがちなので、かなりの心労がありましたが、元気でいてくれて本当に良かったです。毎日楽しそうにお散歩をしたり、おもちゃをぶん回したり、かわいいいたずらをしてみたり、穏やかな寝顔を見ると、あのとき手術に踏み切って良かったと思っています。ただ、心臓の手術には高級外車が買えるくらいかかり、大変でした(笑)。
―犬が好きすぎてやってしまったことを教えてください。
ティティーの写真をTシャツにしました(笑)。また、自宅は足腰に負担が少ないように全面にクッションフロアを敷いたり、ソファーとの段差を減らすためにマットレスを階段状に設置したりしています。休みの日はペット同伴可能なカフェやレストランにしか行きません。妻とティティーの3人で過ごす休日こそが楽しみであり、何よりティティーはかけがえのない家族なので、留守番をさせて妻と2人で食事、なんてことはしません。すべてがティティー中心の生活です(笑)。
―美容師が犬を飼うときに注意すべきことを教えてください。
何かあったときに、実家や預け入れサービスがあるトリミングサロンなど、これまでの病歴や性格を熟知している人が身近にいることが大切だと思っています。犬の体感は人の3倍と言われているそうで、「具合が悪そうだけど1日様子を見ようかな?」と病院に行かずにいると、犬の体感では3日間不調を持ち続けることになります。ずっと一緒にいるわけにはいかないこともあるかと思いますが、不在の間、体調不良で1人でいると思うと怖いですよね。僕は職業柄休みも少ないし、朝から夜まで不在なこともありますが、我が家の場合は妻が毎日家にいてくれているので、その点は安心しています。
―あなたの思う犬の魅力とは?
自分の人生で、これ以上の存在はいないと思うほど、大切な息子です。うちの場合は病気がちのために売れ残っていたという悲しい背景があり、ペットショップから迎え入れましたが、万が一、次に出会う子がいるとすれば保護犬を検討しています。どんな子でも、迎え入れたらかけがえのない家族。かわいすぎる人生のパートナーが待っていると思うと、家に帰る楽しみもできますし、仕事の疲れもひとっ飛びですよ。
apish
テクニカルディレクター/宮下浩一郎(みやした こういちろう)
apish本店店長を経てapish ginZaのオープニングメンバーとしてapish初の銀座エリアへの出店を軌道に乗せる。サロンワーク以外に業界誌の撮影、セミナー、商品開発など多岐にわたり活躍中。セミナーは年間30本以上。 受講生からの評判も良く、常にセミナーは満席状態。
Instagram:@ miya33miya
>運命的な出会いで急遽飼い始めたNiMO. 和田かな子さん。かわいすぎて親バカも炸裂…!?