大学中退、モデルを経験して美容師に。「僕はお客さまの専属美容師になりたい」日野達也インタビュー
有名美容師さんの「気遣い」や「気配り」はやっぱりすごい
―学生時代には、読者モデルとしても活躍されていたんですよね。
大学1年生のときに、メンズファッション誌の「CHOKi CHOKi」と「street Jack」のスナップに出たのがきっかけです。その後、ヘアカタログのお話もいただき、月に数回モデルの活動をしていました。神戸から上京してきたこともあり、「これが東京かぁ」っていう感じ(笑)。すごく新鮮でしたね。
―当時、有名美容師さんからヘアカットやセットをされる機会も多かったと思いますが、そこで学んだことはありましたか?
一番は「気遣い」や「気配り」です。気持ちよくプライベートゾーンに入ってくるような、絶妙なコミュニケーションの取り方を学びました。僕はどちらかというと話し下手なので、寄り添うってこういうことなのかって。自分もそういう気遣いができる人になりたいと思いました。
―過去に、高校時代の孤立がモデル・美容師として活躍できた起爆剤だった、とお話されていたのが印象に残っています。
いじめまではいかないけど、友だちがいなくてお昼ご飯を一人で食べるような高校生活を送っていたので、「いつか周囲を見返してやりたい」と思っていました。外見も今よりかなり太っていたんですが、上京するタイミングでスタイルチェンジして(笑)。
「モデルとして雑誌に載ったら見返せるんじゃないか」「表参道の一流の美容室で、スタイリストとしてバリバリ活躍したら見返せるんじゃないか」って。そういう想いがあったからがんばれました。