カラフルなコーディネートとオン眉がトレードマーク! hachiやまきはるかさんのキラキラ笑顔の秘訣―天職WOMAN―
店長に就いたのは、自分の居場所作りと会社への恩返し
hachiがオープンしたことで店長の役職に就くことになりました。実はもともと、学生時代やアシスタントの頃など、何かとリーダーを任されがちなタイプではあったんです。でも、そうなるとリーダーとしての役割に集中するあまり自分のことがおろそかになりがちで、その逆もまた然り。上手くバランスが取れないタイプだったので、会社にはずっと「店長にはなりたくない」と伝えていました。
でも、長年この会社にいますし、私はこれからもここで働き続けたいと思っています。そのためには自分の居場所をしっかりと作りたいし、会社への恩返しもしたい。そうなると、社内での在籍年数も長い自分がしっかりと店長を引き受けるべきだと考えて、この度ついに了承しました。昔と比べて私も成長しているはずなので、今ならうまくできるかな、と(笑)。
店長の仕事は大変な面もありますが、楽しいこともたくさんあります。私が店長になったときに決めたのは、「自分の言ったことの責任も、スタッフの責任も、必ず店長の私が持つ」ということでした。
毎月、必ずスタッフ一人ずつと面談して、たくさん話を聞いたりこちらの思いを伝えたりしています。一人ひとりと向き合っているので考えなければいけないことが本当にいっぱいありますが、スタッフの成長のためには手を抜くわけにはいけません。もちろん自分の仕事もおろそかにはできないので、スタッフと自分、両方のキャパシティを抱えているみたいでなかなか大変ですね。でも、スタッフに「hachiで美容師ができてよかった」「hachiで働くのが楽しい」と言ってもらえるとやる気が出るし、その言葉がなによりも嬉しいです。
結婚・出産を通して、若手のスタッフのロールモデルにもなっていきたい
私がナルー・プ・ロアに入社したのは、代表の西山の作るスタイルに惚れ込んだことが始まりですが、一緒に働くようになってからはオーナーとしても尊敬することばかりです。会社とスタッフのことを一番に考えているし、「スタッフがみな豊かになるためにはどうしたらいいのか」「美容業界を良くしたい」という強い気持ちも持っている人なんですよ。だから、私はこの会社でこれからもずっと働きたいんです。
私生活では、5月に結婚をしました。高校生のときに立てた人生計画からはだいぶ遅れてしまいましたが、できるなら出産もしたいと考えています。ただ、ナルー・プ・ロアには、今まで結婚・出産をしている女性スタッフが一人もいないんです。なので、産休制度などもちゃんとあるものの、使った人はまだいないんですよね。若いスタッフたちも、実際どうなのかが見えないと不安だと思うので、私がロールモデルとなって背中を見せながら現実的に制度を整えられたらと思います。
これは私も長年向き合ってきた課題ですが、新規集客で伸び悩んで辛い時期を過ごしている方がいるとしたら、まずは自分を磨くことを楽しんでほしいですね。お客さまが行きたいと思ってくれるのは、キラキラしていて楽しそうな美容師さんのはず。
そんな風に仕事をするには、自己肯定感や自信が必要なんだと思います。そして、自己肯定感や自信は努力やこれまでの経験がないと生まれません。
それから何より、仕事が続けられるのはお客さまがいるから。私はお客さまとお話するのも、最後にお帰りいただくときの笑顔も大好きで、毎日が楽しいからやれているんです。
ぜひみなさんにも、“自信と楽しさ”を見つけてほしいですね。
- プロフィール
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hachi/店長
やまきはるか
新潟県出身。山野美容専門学校卒業後、新卒でナルー・プ・ロアに入社。かわいさの中にひとクセのあるおしゃれなスタイルを得意として、「変わりたい」女性の背中を後押しする。2022年9月、hachiのオープンに伴い、店長に就任。
Instagram:@hachi_yamaki
(文/須川奈津江 撮影/菊池麻美)
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