22歳で代表に。「若いからこそ沢山経験することによって失敗は最小限になる」|池田充聴さんにインタビュー
ヴィダルサスーンの美容教育コンサルタント・サスーンスクールシップグローバルコーディネーター石井曜子氏の監修のもと、約2年前にオープンした原宿の「GRADUATE」。
こちらのサロンの代表を務めるのが池田充聴(いけだあつとし)さん。国際文化理容美容専門学校国分寺校卒業後、都内有名店で1年間のアシスタント経験を経たのち渡英。ロンドンで半年間、ヴィダル・サスーンアカデミーの教育を受け、帰国後は22歳の若さでGRADUATEの代表に就任しました。
現在24歳の池田さんは、アシスタントを育てながら顧客を増やし、独立店舗を構えるために尽力しています(2017年3月まで、24歳の池田さんはアシスタントを育てながら顧客を増やし、原宿にあるサロンの3席を借りて経営していましたが、4月にはGRADUATEの独立店舗を原宿にオープンしました。)若くして代表となった池田さんに、代表になった経緯や若手による職場環境作りなどをお聞きしました。
イギリスへ飛び、代表を任されることに!?
-都内の有名店で勤務されていたそうですが、渡英するに至ったきっかけは何ですか?
元々、世界を舞台に活躍したいという願望があって、イギリスのヴィダル・サスーンアカデミーで学びたいと思っていたんです。でも、まずは日本一の美容室を見てからと思い、日本一と言われている都内の有名店に就職しました。ただ何度かお店に立つうちに物足りなさを感じ、いてもたってもいられなくなり、直接「ヴィダル・サスーンアカデミーに入れてほしい」と言いに行こうと思い、勢いでイギリス行きの航空券を取ったんです。
私の卒業した美容学校はロンドンサスーンスクールシップのメンバー校でした。ゆえにイギリス在住の石井曜子先生と会うチャンスを掴め、幸運にもお話する機会を得ることができたのです。ロンドンに行く前に、国際電話をして先生に相談しました。しかし、「『石の上にも三年』。せっかく素晴らしいお店に入社したのだから、もうすこし勉強したら?」 と言われました。そう言われたんですが、とにかく僕はロンドンに行きました。
ロンドンで、曜子先生とお話しして、(ヴィダル・サスーンアカデミーの)24週間コースを受けることになり、準備のため一度日本に戻りその後再度渡英しました。24週間コースを受けている時に先生に認められ、コースが終了し帰国後、サスーン・サロンシップのモデルサロンの第一号店であるGRADUATEをオープンすることができたんです。
GRADUATEは、これから活躍するであろう若者たちが、サスーンの哲学をもとに勉強し、そこで働いた人全員が“GRADUATE by(その人の名前)”と独立できる、若者たちの夢を叶えるためのサロンです。もちろん独立した後も勉強・交流はでき、常に前進できるシステムです。
-すごい! イギリスでミラクルな展開が起こったんですね。22歳でGRADUATEの代表になったとき、不安は感じませんでしたか?
イギリスで勉強しているときに曜子先生から認められ代表を任されることはわかっていたので、ある程度の覚悟はできていました。それよりも僕は、「どうにかしてイギリスのサスーンで働けないかな」と思っていたんですよ。しかし英語という難関、さらに経験がどんなにあろうが入社するまでにはスタッフトレーニングで学び、難しいテストを受け合格しないとサスーンではスタイリストとして入社できない、また労働許可証の問題もありました。
それでもあきらめきれなくてチャレンジしたんですが、英語はあまりしゃべれないし、イギリスは労働許可証取得が厳しい。それならサスーンとのつながりが一番強く、サスーンの勉強ができるGRADUATEしかないと思いました。