渋谷ミヤシタパーク周辺が激アツ!ロンドンから帰国して3年、”30歳で独立“の夢を実現した『GEEKS』代表TOMOの要諦は「サロンワークこそ原点」。海外美容師経験が導く新キャリア
大好きな渋谷に出店。スタッフとお客さまが幸せになるサロンでありたい
独立願望は、美容師になったときからありました。スタイリストになることがゴールではないなと思っていたので、30歳までにお店をもちたいなと。少しずつ階段をのぼって、ここまで辿り着けた感覚ですね。場所探しにおいては、集客サイトで3〜5席の枠で突出したいという戦略があったので、セット面を5席にすることは決めていました。これは、自分一人で席を埋められる限界の数なんです。スタッフは、スタイリスト4人、アシスタント1人、ヘアメイクの妻がレセプション担当という構成です。
打算的なことを言うと、この規模感であれば僕が無理して働けば経営は成り立ちます。オープン年の去年は予約も解放して、休みなく働きました。でも、そういう働き方は長くできないですし、やっても35歳までかなと思うんですね。出店して最初の3年は何が起きるか分からないので、その3年を考慮して30歳でお店を出したかったんです。出店場所は、学生の頃からずっと好きな”渋谷”かなと思っていました。買い物もクラブもデートも、いつも渋谷だったんですよ。とくに今は再開発もしていて外国人も多いですし、いろんなタイプの人が集まるじゃないですか。そういうゴチャゴチャした場所が好きなんですよね。
今後はオーナーとして、スタッフが幸せに満足して働いている姿を見たいですし、スタッフがお客さまから信頼され、人気者になっていく姿を見たいなと思っています。うちではとくに決まった練習時間を設けず基本的には個人に任せているんですけど、お客さまからパッと写真を見せられてオーダーされたときに、それが切れなかったら美容師としてダメですよね。なので、何でもできる必要がありますし、苦手そうな技術を見つけたら必ずアドバイスをして練習も促します。あと、僕はお客さまへの気配りや配慮を大切にしているので、接客で気になったことがあるときは結構細かいことを注意したりします(笑)。
今のところは店舗を増やしたいという目標が先にあるわけではなく、お客さまの席が足りなくなったらお店を増やそうかなというイメージなんですけど、オープンして1年が経ち、ありがたいことにそろそろ席がない状況になってきています。ゆくゆくはロンドンにも出店して、二拠点生活ができたらなと。そんなことも将来の視野に入れています。僕自身はサロンワークが好きなので、たぶん立てなくなるまで続けるんじゃないかな。
GEEKS /代表
TOMO(トモ)
1991年、山梨県生まれ。日本美容専門学校在学中、海外研修で訪れたロンドンに魅了され、現地で働くことを夢見る。卒業後、都内のサロンに入社して1年半でデビュー。店長などの要職も経験し、25歳で退社して渡英。日系サロンやローカルサロンで2年間働き、2018年に帰国。渋谷の人気サロンに就職し、『HAVANA』のオープニングメンバーに参加。2022年3月、渋谷に『GEEKS』をオープン。ロンドン仕込みの最新ハイライトやハイトーン、骨格矯正ボブカットなどを強みに、幅広い世代の客層から圧倒的な支持を得ている。
Instagram:@geeks_tomo
(文/織田みゆき photo/松林真幸)
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