【GDS松村明輝】アシスタントで社長業!? 複数の事業でスタッフ全員がダブルワーク!ハイブリッドな働き方を郊外で実現
顧客満足度向上に注力。美容師をサポートする商品開発も
昔はブリーチを1日16人施術していた時期もありましたが、今は人口が減ってきているので、新規集客よりは既存客を大切にするということに注力したいと思っていて。そのためにお客さまがストレスを感じないように、僕の場合、ロングメニューは1日6名を目処に施術しています。他のスタッフたちは1日4名を基本にしています。その間にカット&カラーなどのシンプルなメニューを入れ込んでいくスタイルで、予約枠を余裕のある形に設定しているんですよ。施術数を増やさなくても、うちは全員が高単価を狙える仕組みにしているので、ブリーチだけでなくパーマやメンズもちゃんと単価が取れるようになっています。
ヘアカラースクール(Global Design School)をスタートした当時は、1日1000万の売上が上がっていたこともありましたが、今は実力がある方も増えていますし、教育業だけでは厳しいですよね。オンラインサロンやスクールに注力するよりは、一生利用していただけるという点でB to Cという部分を強化するという意味でサロンワークの原点に立っているところです。また、日本にはない本当に良い美容商材を海外で開発し、厳選して輸入したりしていたりします。
コロナ前までは利益を第一に考えたビジネスでしたが、そこをリセットして、良い製品を良心的な価格で提供するビジネスモデルに変えました。皆さんが高くて困っている材料を見つけてコストダウンしたり、仕事中に困っていることを探して形にしたり。自社開発の商品販売にも注力していて、美容師さんが困っていることを商品化して、美容師と美容室が時代に負けないようにサポートする事業を進めています。今はケラチン、シルク系、カラーのリムーバーなどを作っていて、お悩みを解消できるものを研究開発しています。
あとは、これから新たに始めるサブスク事業で、ベトナムのIT会社と提携しているんです。それが落ち着いたら次は海外事業にも挑戦したいなと考えています。僕も結構いい年になってきましたけど(笑)、年齢は関係ないと思っているので、外国の文化を取り入れながら挑戦していきたいです。いつまでもワクワク、ドキドキできる自分でいたいですね。
- プロフィール
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松村明輝(まつむらはるあき)
『GDS SALON』代表
茨城県出身。国際理容美容専門学校卒業。19歳から美容業界に入り、フランスで技術研修を受けたことをきっかけに、海外の最新技術を日本向けに改良、発信をスタート。バレイヤージュの先駆者として外国人風を広め、韓国人風、チャイボーグなどを含む海外の最新技術が学べるスクールを全国7カ所に創設。これまで延べ3600名の卒業生と約150名の講師を輩出。2023年3月、柏駅から徒歩約2分の場所にサロン『GDS salon』をオープンし、現在はサロンワークを中心にスクール運営やコンサル業など複数の事業を行なっている。
Instagram:@haruaki_matumura
(文/織田みゆき photo/宮崎洋)