【GDS松村明輝】アシスタントで社長業!? 複数の事業でスタッフ全員がダブルワーク!ハイブリッドな働き方を郊外で実現

 

技術はもう飽和状態。次に挑むのは日本人のおもてなし

 

 

うちのメンバーは現在6名で、スタイリスト3人とアシスタント2人という構成。もともとみんな同じ会社で出会った仲間で、それぞれが「外国人風」、「韓国風」みたいな感じで売りのジャンルが分かれています。アシスタントは、もともとスタイリスト(斉藤彩乃)だったんですが、サポート業務の方が向いているということで、アシスタントとして参加してくれました。さらに経理や秘書の仕事と、GDS SALON内で立ち上げた別事業の社長に就任予定です。実はスタッフ全員がGDSから派生した他の事業を手伝ってくれたりしていて、みんなダブルワークでバランスをとっている感覚なんです。

 

 

GDS SALONの出発点は、2017年にスタートしたGlobal Design Schoolです。その当時、僕らはバレイヤージュなどのデザインカラーを全国規模で教えるスクールを展開していて、その当時からサロンワークの合間をうまく使う、ダブルワークという形を模索していました。今いるスタッフは、かれこれ7年ほどこのスタイルで手伝ってもらっていた仲間です。サロンワーク後に別の仕事に取り組む、というよりは、日中の隙間時間を使ってもらうほうが効率的ですし、その方がうまくいくんですね。最初の頃は僕しか経験がない状態だったので今のように機能しなかったんですけど(笑)、だんだんとお互いがスキルアップしてスムーズに回るようになりました。

 

 

美容業界に入ってから20年以上経ちましたが、一時的に何らかの技術でもてはやされても、それが飽和していくと数がとれなくなっていって、また新たに何かがでてきて…を繰り返していきます。それを経験してきて、“ひとつに執着しすぎない”という感覚が身についたように思いますね。特化するというのも大切ですけど、やっぱりバランスが大切なのかなと。例えばブリーチしかやらない、だとバランスが悪い状態ですよね。そのバランスを整えていく中で他の技術も強化して…を繰り返していくような処世術が求められていると思います。

 

 

僕の中ではもう技術は出尽くしたという感覚なので、次は何かなと考えたときに「ビジネス」だなと。マーケティングを強化し、「ダブルワーク」を前提とした働き方を取り組んでいけたらと考えています。また今後、サロン全体で伸ばしていくテーマとして「おもてなし」があります。例えば45度にお辞儀をするとか、気配りのあるお声がけとか。そういう昔の日本人が当たり前にできていた礼儀に改めて取り組んでいるんですよ。というのも、海外の仕事関係者と話をしているときに、日本人のおもてなしのレベルが下がっているということを聞いたんですね。人を雇いたいけど、おもてなしができない日本人が増えていると。その要因としては、サービスの場でのセルフ化が進んでいたり、コロナ禍で対人でのコミュニケーション力が落ちたことなど、いろんなことがあると思うんですが、その中で僕らは昔のおもてなしを取り戻すことが次の突出に繋がるんじゃないかと思っています。

 

 

>顧客満足度向上に注力。美容師をサポートする商品開発も

 

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