福岡FLEARプレス中嶋氏に聞く。今後生き残れるサロンとは。
フォトだけではコミュニケーションできない時代
-もう少し詳しく聞いていいですか? フォトの時代は終わった?
中嶋 いえいえ。うちもまだフォトシュートは続けます。でも、フォトだけで戦っているサロンに比べて、集客はうまくいってるんじゃないかと感じます。
-フォト以外の要素が増えたということですか?
中嶋:はい。そう思っています。
いまのお客さまは、デザインで悩んだり、こんなスタイルにしたいと思って来店する人よりも、髪のダメージが気になったり傷ませたくないと思っている人が増えました。ヘアスタイルよりも、ヘアケア、ライフスタイルを重視する方が増えたと感じています。
そして、そのヘアケアやライフスタイルに対して美容師がどんなことができるかというアプローチは、フォトシュートでは見えにくいんですよね。
写真よりも、ちゃんとテキスト(文章)で伝えていかなくてはいけないことも増えたと思います。
-発信は、具体的にはホームページですか?
中嶋:一番力を入れているのは、“個人ブログ”です。ここで、各スタイリストが、自分のヘアに対する考えを発信しています。
-先ほど、お客さまが「スタイリストの人間性に興味を持っている」とおっしゃっていましたが。
中嶋:はい、そう思います。ヘアスタイル→ヘアケアに興味がうつったのと同時に感じるのがヘアスタイル→スタイリストに関心がうつっているということ。
だからこそ、サロン全体ではなく、スタイリスト個人の発信が大事だと思うんですよね。スタッフたちもブログを頑張ってくれていますし、まだまだですが、徐々にブログにファンもついてきています。
言ってみれば、「FLEAR、こんなかわいいスタイル作れますよ〜」というコミュニケーションから「あなたのために、こんなことができます」と、お客さまに寄り添っていく感じです。スタイリストの考え方に共感を持ってくれるお客さまは、リピート率が高いですし、長いお客さまになってくださいます。