2人で同じ方向を見続けた7年間。——オーナーと私。女性美容師の右腕物語

スタイリストデビューと同時に、右腕に!



2番手の立場になったのは、23歳のときです。先輩が結婚して、ご主人とサロンを開くために退社したため、私がスタッフの中で一番上の年齢になりました。私の下は、アシスタントが3人だけ。ちょうどスタイリストになったばかりの頃だったので、毎日お客さまに入るのがこわくて泣きそうになっていた日々の、さらなる大きな変化でした。

その頃は、オーナーともたくさん話をしました。2人で泣きながら話したりもしましたね。そんな中で小川さんが、私と小川さんの2人が同じ方向を向いていたら、下の子たちもついてくると思うからと言ってくれたのはすごく強く覚えています。


伝統を崩さないと、覚悟を決めたとき


当時、もっとも心配だったのは、「コンテストに強いサロン」という先輩たちが積み重ねてきてくれたお店のイメージを崩してしまうことでした。FINSBURY PARKは終わったなと思われるのは絶対に嫌でした。ちょうどその頃、オーナーは応募するコンテストを絞っていたので、じゃあ私が、と。だからクリエイションもたくさんしたし、大会にもどんどん挑戦しました。コンテストを通じて、お店の形をつくっていこうと決めたんです。

こうやって話すと大変そうだし、実際大変ではありましたが……今思い返すと楽しい思い出になりますね。はじめは怖かったサロンワークも、お客さまに支えられて意外と乗り切れていつの間にか楽しい時間に変わっていました。

 

>女性だけサロンのコミュニケーション術とは?

 

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