技術習得に力を注ぎ、ワンカラーの”グレージュ戦略”で集客に成功

ある日、会社から「メンズとレディースを分けます」と急に言われたときは衝撃でした。会社の決定とはいえ、レディースが追いやられていくような気持ちがして…。3年でスタイリストデビューして、レディースブランドの『cinq』に異動しました。コツコツとminimoで集客して、売上も伸びてきた頃、「このあたりで一気に攻めよう！」と思ったんです。

いきなり高単価なメニューはハードルが高いので、時短で施術できるワンカラーの”グレージュ戦略”に絞りました。これが大当たりでした。アシスタントがたくさんいたので枠は広げられるし、とりあえず来店してくれれば数はこなせます。先輩たちを見返したいという一心で、とにかく売上で結果を出しながら、腕を磨くことに没頭しました。

木村さん（fifth代表）には、自分が憧れている美容師さんのことだったり、挑戦したいことを随時伝えるようにしていました。泉タカヒロさん（SIGN）から直接教えていただける機会も、木村さんがセッティングしてくれたんです。ずっとYouTubeで見ていた人だったので、すごく嬉しかったですね。

せっかく教えていただいたのだから、すぐに汎用しないと意味がないなと思い、次はハイライトでお客さまを呼ぼうと思って。既存客にスタイル写真を見せて「グレージュの次はこれやりましょう」とアプローチを続けました。そのおかげで、1カ月くらいで切り替えられたんです。それからはハイライトを続けて、泉さんにもフィードバックをいただきながら経験を積みました。

＞奇跡到来！学生時代から憧れていた齋藤剛さんが1カ月間cinqに